力が欲しい

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】クロスオーバーは短編集

 長文になりますので、その事を踏まえてお読み下さい。

  クロスオーバー作品。複数の作品の登場人物や要素が一つの世界で共存していて、それぞれの作品の掛け合いが面白いカテゴリーです。

 

 その中で私が一番好きなクロスオーバー作品は、『スーパーロボット大戦α(以下α)』です。

 

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 この作品は良いですね。難易度は抑えめで、かつボリュームもあり、更に各作品が動いていてプレイ心地が抜群でした(ジャイアントロボが版権の関係で中途半端な描写になってしまったのが残念ですが)。

 

 αの良い所は大体そんな所ですが、個人的にこれは欠かす事が出来なかったと思うのが『原作の鬱、凄惨描写、目に余る外道キャラの行動抑制』です。

 

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 この作品ではZガンダム原作で非道の限りを尽くしたバスク・オム大佐が余りストーリーに関わらないで影が薄くなったりしていて、攻略本でも『序盤は艦長として登場するが、その後は事務処理でもしているのか音沙汰がない』と書かれる程でした。

 

 他にもVガンダムのギロチン刑描写も削除される等されています。

 

 スパロボでは前述の『ギロチン刑』や『人間爆弾』や『うっかりギアス』等、暫し原作にあった鬱、凄惨描写が取り入れられますが、そういうのを間引いた事がαが名作になっている一因ではないかと私は思います。

 

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 対して、スーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品として一世を風靡した『海賊戦隊ゴーカイージャー』。この作品は私は余り好きではありませんでした。たった一つ、『バスコ・タ・ジョロキア』という悪役が原因で。

 

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 この人物は卑怯で姑息な小悪党的な手段を好むのに強敵で、かつ自身の戦闘能力も高いので、主役のゴーカイジャーや歴代レジェンドが弱く見えるという事態にさせてしまっていました。

 

 この要素、丁度スパロボαと逆の働きをしているんですよね。度の過ぎた外道の導入により作品の面白さを損ねていると思います。各作品を引き立てる事が求められるクロスオーバーに、このような外道は不要という事でしょう。

 

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 更に話は変わり、しかも今度はクロスオーバー作品ではないのですが、RPGツクール2003短編作品の『花命』のラスボスであるカースにもバスコのようなモヤモヤ感を抱きました。

 

 この人物は自分と同じ化け物でありながら、自分とは違い人間の姿である主人公のケイオスに嫉妬していて、その恨みを晴らす為に主人公の相棒のリューネを攫い、ケイオスが駆けつけた所で『ためらいもなく殺す』という突き抜けた非道な当てつけをします(リューネはギルドの依頼で探していた、命を蘇らせる花を偶然にも頭に身につけていた為に一命をとりとめるので、その辺は安心です)。

 

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 しかし、この外道行為に折角のケイオスとリューネのやり取りの面白さ、キャラグラフィックを自作で用意して戦闘ではメキメキ動く爽快感のあったこの作品に水を指されてしまった気分になりました。

 

 短編だからケイオスとリューネのやり取りに重点を置いた方が理想的だったのに、度の過ぎた行為をして目を引きすぎた事が原因でしょう。長編作品のボスなら名悪役として機能していたかも知れません。

 

 そういう事があって最近、『クロスオーバーは短編作品集のような表現方法』であるという持論に至りました。

 

 クロスオーバーは各々の作品を切り出して、それを寄せ集めるという構造が短編作品集のようになっている要因でしょう。

 

 オムニバス形式の作品と似ているかも知れません。違いは各作品が時系列や世界観を共有している事でしょう。

 

『ライセンスハンター』という名作を作ったたけ氏の、コンシューマツクール作品でありながら所謂『カオスゲー』に仕上げた『パロディークエスト2』があります。

 

 この作品は色々なキャラを動かし、台詞回しで印象深くしてったら、不思議と一つの作品となったという旨の発言をたけ氏はしていましたが、その手法こそクロスオーバーを作る上で必要な心掛けであったと言えるのでしょう。要は各作品を存分に活躍させるクロスオーバーにおける義務と言うべきものを自然とクリアしていたと思います。

 

 以上、私がクロスオーバーに考える事の一つでした。ここまで長文をお読み頂きありがとうございました。

 

 私は今の所クロスオーバー作品を作る予定はありません。なので、これからクロスオーバー作品を作る人にこの記事が少しでも役に立ってくれれば幸いです。