雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【官能小説 日本のあけぼの】二話

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 この小説は『日本の歴史』一巻の二次創作の官能小説となっています。
 歴史学習漫画を題材とした官能小説という背徳的な試みのため、そういったのを受け付けない人や18歳未満の方はご覧にならないようにして下さい。出版社等から差し止めの指示があればそれに従います。
 また、タグはノベライズ小説にしてありますが、原作を元に作った独自の展開なので厳密にはノベライズではありません。

 以上の事に承諾された方のみ先にお進み下さい。

※本誌が手元にないため、姉の名前は自分で付けました。

 【縄文時代とは、縄が使われた時代と見つけたり】
 縄文時代に生きる少女ミト。ここはそんな彼女が暮らす集落である。
 今彼女は縄文時代の名前の由来となった当時の生活用品、『縄文土器』を姉と一緒に作っている所であった。しかし……。
 ガシャン。集落に存在する一軒の家の中に、物が割れる音が響くのだった。
「大丈夫? ミト?」
 そう心配そうに声を掛けるミトの姉のラナ。
 顔立ちは決して美人ではないが、左右で分けられた艶やかな黒のロングヘアーが魅力的である。
 それに加えてミトの姉だけあってかスタイリッシュな肉体をしていた。
 そんな彼女も当然毛皮のワンピースのみを身に纏っている訳だから、我々の目からみれば彼女もミト程ではないが魅惑的な女性といえた。
 そのラナが心配そうにミトの顔を覗きこみながら言う。
「これで3度目よ? 一体どうしたの?」
 ラナが指摘する3度目とは、ミトが今日作っている土器をうっかり割ってしまった回数なのであった。
 ミトは清楚な顔立ちが示すように、決して不器用ではないのである。でなければ姉であるラナは心配などしないだろう。
「な、何でもないわ」
 だが、当のミトから紡がれた台詞はこうであった。彼女はあくまで平静を装いたいようである。
 しかし、端から見れば彼女が本調子ではない事は察するのは容易であろう。ましてや血を分けた姉となれば尚の事だ。
「姉さんにはごまかされないわ、言いなさい」
 そうラナは敢えてはっきりと言った。厳しい言い方になるが、ミトにここで理由を隠して引き摺らせるのは本人にも自分にも得がないと踏んでの事である。
「分かりました……」
 姉の信念に観念して、ミトは想いを打ち明ける事を決心したのだった。

◇ ◇ ◇

 ここは村の集落のミトの家。彼女は先程の土器の製作所から自分の家に戻っていた。
 今日の仕事も終わり、これからこの場所で自分の時間を過ごす事が出来るのだ。即ち憩いの時間と場所が同時に揃っている理想の空間であった。
「……」
 だが、ミトの表情はそれらの条件下には相応しくない、曇ったものとなっていた。
 寧ろ、目尻にはうっすらと涙すら浮かんでいた。
 一体彼女に何があったというのか。それは他でもない、先程姉に打ち明けた事についてだった。
 それはまず、以前ミトが木の実の採取中に鹿に飛び出されて驚き飛び退き、結果的に屋外で盛大に淫らに乱れる原因を作ったのがマヒトという一人の少年だった事である。
 彼が鹿を追っていた事によりミトを驚かせる展開になった訳だ。その時のマヒトの粗暴ながらも勇ましい振る舞いにミトは一目惚れしてしまったのだった。
 それは直前にミトが乱れていて、脳が蕩けるようになっていたが為に惚れっぽくなっていたのも一因だろう。だが、それと同時に彼女自身の純粋な乙女心から来るものでもあった。縄文人とて真っ当な恋はしていたのだ。
 しかし、それは許されざる恋であったのだ。何故ならマヒトはミトとは違う部族の人間だったからである。
 この頃から他の部族と部族とは相まみえぬ関係が存在するのだった。それは人間に他の群れを排斥すべく備わった動物時代から遺伝子に刻まれたしきたりなのである。
 つまり、ミトのそれは『許されざる恋』であるのだ。だからラナは敢えて心を鬼にしてこう言ったのだ。
『あきらめなさい』

◇ ◇ ◇

「うぅ……」
 ミトは自分の家の中で哀しみに打ちひしがれていた。
 姉の言う事は理性的に分かる。だが、自分がマヒトを求めるのは本能的な衝動によるものなのだ。理性よりも強い感情であって当然なのである。
 地に足が付かないかのような気分である。ミトはそんな心持ちの中、ただしおらしく座っているしか出来なかったのだった。
「?」
 そこでミトは異変に気付いた。何者かが自分の家に近づいているのを悟ったのだ。これも厳しい原始の時代を生き抜く上で身に付けた力であった。
「誰?」
 警戒しながらミトはその者へと問い掛ける。とは言っても敵意はなかった、何故ならこの集落に住む者は全て仲間だからである。
「驚かせてごめんね」
 そして、ミトの問いにその者から返事があったのである。その声を聞いてミトは完全に警戒を解いたのだった。
「姉さん……」
 それが答えであった。気配の主はミトの肉親たるラナその人だったのだ。
 これで気張る必要は無くなった。そう思いながらミトはこう言う。
「どうぞ、入って下さい」
 最早遠慮はいらなかった。ミトは敬愛する姉を家の中に招き入れるべく声を掛ける。
 その一声を受け、ラナも安心してミトの家へと足を踏み入れた。
 ちなみに当然彼女も裸足なのだ。故に魅惑的な美脚がスラリと家の中に侵入して来たのだった。
 その様子をミトは温かい目で見据えていた。
「それじゃあ、お邪魔するわね」
 そうミトが見守る中、ラナはミトの前に現れたのだった。
 その表情は全てを包み込まんとする程、優しさに満ち溢れている。そして彼女はその雰囲気のまま言葉を紡ぐ。
「さっきはきつい事言ってごめんね」
 そうしおらしく言いながらラナはミトの隣に座る。その然り気無い仕草がミトには嬉しい。
 そうして優しい気持ちに駆り立てられたミトも口を開く。
「ううん、姉さんは悪くないよ。正しい事を言ったんだから」
 言いながらミトははにかむ。その笑顔は決して『作った』ものではなく、彼女がラナを慕っている何よりの証拠なのである。
「いいえ、正しくても言い方ってものがあるわ。だから、ごめんね」
 そう返しながらラナも微笑む。そんな二人の様子は、正に仲睦まじい姉妹そのものである。
 そして、ラナのミトへのふれ合いは続いていった。彼女はミトに近寄ると、おもむろにミトの髪を撫でるのだった。
 ボサボサだが綺麗に短髪に纏められている為に触り心地が良い。艶やかな髪を持つラナの妹だけあって、ミトの髪の質も上玉なようだ。
「ミトの髪、触り心地がいいわ……」
 うっとりとしながら囁くようにミトに言うラナ。
「これでもラナ姉さんの妹ですからね……」
 撫でられながら誉められた方であるミトも、満更ではない様子でしんみりと言った。
 私の愛しい可愛らしいミト。そう胸の内で噛み締めながら、ラナのスキンシップは大胆になっていく。
 ラナはミトの肩回りを撫で始めたのだ。それによりミトはピクッと体を反応させてしまう。
 そう敏感な反応をしてしまうのも無理はないだろう。何せ彼女達の服はワンショルダーのノースリーブなのだから。
 そんな妹の反応を愛らしく感じながらも、ラナは素直にこう言う。
「ごめんね、驚かせちゃったかな?」
「いいえ、ちょっとくすぐったかっただけだから気にしないで下さい」
 言うミトの頬はほんのり赤く染まっている。少し刺激が強かったものの、満更ではないのだろう。
「そう。じゃあお言葉に甘えさせてもらうわね」
 ミトから了承を受け取ったラナはミトの肩撫でを続行するのだった。
 ミトの肩部や二の腕を丁寧に撫で上げるラナ。撫でられる箇所は華奢でいて肉付きが良い。これが15年間原始の世を生き抜いて来た賜物と言えよう。
 そう姉に優しく弄ばれるミトの様子に変化が見られた。毛皮のミニスカートから生えた生足がもじもじと動いていたのである。
 それを見てラナは『今が好機ね』と、ある事を心に決める。
「ミト、ちょっと失礼……」
「何っ……て、あっ!?」
 姉に言われてミトが聞き返した時には既に遅かった。──ラナの手がミトが身に付けている毛皮のスカートの中へと差し込まれていたのだから。
 それには当然ミトは驚愕してしまう。次の瞬間彼女が取った行動は実に真っ当なものであったのだ。
「きゃああっ……!!」
 悲鳴を上げて姉を跳ね退けてしまうミト。
 無理もないだろう。縫合された衣服を纏う現代人の女性でも、スカートの中をまさぐられては恐怖を覚えてしまうというものだ。
 ましてやこの時代の服は毛皮一枚をくり抜いた粗末な物。更に極め付きは……。
「姉さん! 私のオマンコを触らないで下さい!!」
 涙目で姉に訴えるミト。そうなのである。この時代には下着が存在しないのだ。故にスカートの中に手の侵入を許してしまえば、後は簡単に陰部を触られてしまうのだった。
 対して妹の拒絶を受けたラナの表情はと言うと、実に妖艶なものへと変貌していた。先程までの優しい雰囲気は残っているものの、そこに『色気』が付加されていたのだ。
 いきり立つ妹を前にしても落ち着いた様子のラナ。それもどこか呆けているかのようである。
「度々驚かせてごめんね。でもどうしてもあなたの『具合』を確かめたかったのよ、許してくれる?」
 そう言って上目遣いとなって、年上のおねだりを見せるラナ。そんな彼女にミトは、秘部を触られ乙女心を弄ばれたにも関わらず毒気を抜かれてしまう。
「はい、姉さんに悪気はないんですもの……」
 ミトはそう言いながら姉の愚行を許してしまう。そうさせるだけの力がラナにはあった。
 そんな振る舞いをするミトに、ラナはすっかり気分を良くしたようだ。
「取り敢えず、ミトが元気な所を見れて良かったわ。これで私の用は済んだわ」
 そう言ってミトに微笑むラナ。だが、次に彼女は意味深な事を言い始めた。
「これで私は用を終えた訳だけど、『あなたは大丈夫』?」
「? 何がですか?」
 質問の意図が分からず首を傾げるミト。そんな可愛らしい仕草をする彼女に、ラナは言葉の代わりのもので示すのだった。
「あなたの『ココ』、こんなになっちゃってるんだけどな~♪」
 そう言ってラナがミトに見せたものは、ミトの愛液がねっとりと付着した自分の手だったのだ。ものの見事にクモの巣の如く糸が引いている。
 他でもない。ラナが先程ミトの陰部を触った時に入手した戦利品という訳だった。
 これに対してミトは弁明の言葉を模索しようとする。しかし、こうして自分の肉体の状況を目に見える形で公開されてしまったのだ。──最早勝負は着いていたのだった。
「姉さん……私の負けです……」

◇ ◇ ◇

 自分の淫蜜を姉にこそぎ取られた事で敗北宣言をしたミト。さながら人質を取られたような屈辱感がある。
 だが、負けは負けである。自分の肉体には正直に従おうとミトは心に決めるのだった。
 そんな素直なミトに、ラナは優しく微笑みながら言う。
「いい子ね。姉さん、あなたのそういう所が好きなのよ。
 ところで、ここから先はミト次第なんだけど……」
 ミトを愛おしく思いながらも、ラナは何やら思わせぶりな事を口にする。
 だが、ミトにはその言葉の真意は分かっているようで、にこりと笑みをたたえながらその問いに答える。
「はい、姉さん。お願いします」
「やっぱりいい子ね。それじゃあ服を脱いでくれるかしら?」
 さらりととんでもない事を言ってのけるラナ。いくらこの時代の服が毛皮一枚といえど、いたいけな裸体を隠す立派な防衛ラインなのだ。それを取り退けろとは些か酷というものである。
「はい」
 だが、当の破廉恥な指示を受けた本人は極めて従順な返事をするのだった。それも、心からの返答のようで、まるっきり強制されている様子はなかった。
 ラナの指示であるが、ミトにとってあくまで自分の意思による決定なのである。その手始めに、彼女は腰を縛っている腰紐に手を掛けていったのだ。
 そして、おもむろに結び目をほどいていった。シュルシュルという切ない音が家の中に響く。
 支えを失った腰紐はパサリと地面に落ちたのだ。その様はどこか誇らしげな印象すらあった。
 そして、残された毛皮は現在非常に不安定な状態にある。何せ片側の肩部一つのみでミトの体に固定されているのだから。
 故に『簡単であった』。ミトはその肩部を横にずらす。それだけで毛皮は支えを無くして重力に引かれてパサリと地面に舞い降りたのだった。
 そして、残されたものは非常にシンプルな代物であった。──まごう事なき全裸のミトである。
 その芸術的な裸体を晒した妹に対して、姉のラナは恍惚な表情を浮かべて見据えていた。
「ああ、我が妹ながら素敵な体ね」
「そんな……姉さんと比べたらまだまだですよ」
 体の造形をラナに誉められるミトは、こそばゆくなり思わず謙遜で返してしまう。
「いいえ、この発育具合、素晴らしいわ。例えるなら熟し始めた果実って所かしら?」
 尚もラナはミトの体を誉めちぎりながら、気付けば彼女の乳首をコリコリと練り回していた。
「あっ……」
「ほら、乳首だって綺麗なピンク色だし、感度も良好だしね♪」
「そんな……あんっ……」
 姉に誉められるくすぐったさに乳首への接触による甘美な刺激が加わり、ミトは包み込まれるかのような心地良さを味わう。
 このまま誉められながら乳首を弄ばれたい。そんな考えが一瞬よぎるが、ミトはすぐにそれを振り払った。何故ならこれは『味見』に過ぎないからである。
 ミトはこれから待つ本格的な行為のために、意を決して口を開く。
「それでは姉さん、お願いします」
「心の準備は出来たようね」
 そうして二人は意味ありげな言葉を交わし合った。強い絆で結ばれた二人だけに分かるやり取りであった。
 これから事は起こるのだ。だがその前にラナはミトを余す事なくその身で抱き締める。
「ああ……ん♪」
 一糸纏わぬその体を、毛皮だけとは服を着た者に抱かれるという背徳的な状況にミトは頭の中を焦がすかのような感覚に陥ってしまう。
「あ、ちょっと待っ……あ!」
 そしてミトはラナの中でビクビクと身悶えして達してしまったのだった。服を着た者に自分の裸体を弄ばれる刺激に、15歳の少女は耐えきれなかったようだ。
「うふふ……」
 そんないたいけな愛しいミトに満足し、ラナは妖艶な笑みを携えてその身を離した。
「抱かれただけでイッちゃうなんて、ミトはエッチねえ……♪」
「だって、裸で抱かれるのってとても気持ちいいんですもん♪」
 売り言葉に買い言葉。辱しめるような姉の言葉に、妹も負けない姿勢で言葉を返すのだった。
 だが、ここからは姉のペースとなるのだ。その為の一品をラナは取り出した。
 ゴクッ……。そのアイテムにミトは思わず唾を飲み込んでしまう。その全裸の少女が喉を鳴らす様は年齢に不相応な豪快さがあった。
 ミトがそのようなはしたない反応をしてしまうのも無理はないだろう。何故ならラナが手にしているのは、こういう状況なら自ずと使い道が決まってくる物……『縄』であったからだ。
 ──縄文時代。その名前の由来はこの時代に使われた土器から付けられたものである。
 そして、土器にその由来となった模様を付ける為の物が、紛れもなく縄という訳だ。
 常時ではそうして土器に模様を付けるという健全な用途に使われる縄である。だが、全裸の少女を目の前にした今の状況では、当然その意味合いが変わってくるのだ。
 その意味をミトは15歳にして知っているのだ。そしてそれは何度味わっても興奮する要素である。
「さあ、土器を何度も割っちゃう悪い子にはオシオキをしないとねぇ~♪」
 そんな事をのたまいながら、ラナは縄を持ってミトにジリジリと迫っていった。
「そ、そんな。姉さん、お許し下さい……」
 その危機的状況を前にして、ミトは謝罪の言葉を口にしながらその素足をズリズリと後方に押しやるのだった。
 と言っても、二人とも互いに本気でやっている訳ではないのだ。こうして緊迫した雰囲気を装う事で興奮を噛み締め合うという、一種のスキンシップなのである。
 そうして悲劇の全裸のヒロインの味を一頻り堪能したミトは、率直に用件を口にする。
「それじゃあ姉さん、ちゃっちゃと私の体をその縄で縛って下さいね」
 そんな素直な妹の振る舞いに、姉の方も思わずふっと息が漏れるのだった。
「話が早くて助かるわ、さすが私の妹ね」
 爽やかな笑みを浮かべながら、ラナは肩の力が程よく抜ける心地良さを味わう。これならこれからやる痴態に対しても余計な気遣いをしなくていいというものだ。
「さあ、ミト。体を差し出しなさい」
「はいっ♪」
 姉のぶしつけ極まりないようなふしだらな要求にも、ミトは澄みきった快活な返答で持って返した。
 そして……。
「あきゃああああ~~~っ♪」
 ミトは悦びと苦痛の入り雑じった濃厚な快感に、今日一番の盛大な喘ぎ声で応えるのだった。

◇ ◇ ◇

「はあ……はあ……はあ……」
「お疲れ様、よく耐えたわね♪」
 自分の仕掛ける恥辱に見事耐えたミトを労うラナ。その彼女の視線の先にある少女はと言うと大層な一品へと変貌していたのだった。
 何せ期待通りにミトの肉体は縄の餌食となっていたのだから。乳房の下、鎖骨、首回りといった彼女の胸回りに縄は喰らい付いていたのだ。
 それによりミトの胸肉は絞り出されて、嫌らしく強調されている。
 それだけでもこの縄の効力がいかに抜群かと分かるだろう。だが、その効果が見た目だけの演出に留まっていない事をラナは長年の経験から熟知していた。
 そこで手始めに彼女は縄に絞り出されたミトの乳房に自分の指をあてがったのだ。
「ひゃうんっ……!」
 たったそれだけの接触によりミトは愛らしくも過敏な反応をしてしまう。そう、胸回りを縄で縛られた事により、肉だけでなく感度も引き摺り出されている状態なのだった。
「おっぱい触られただけで、そんなに感じちゃうんだ?」
 そうミトの反応を辱しめるが如く指摘するラナの表情は、普段の優しい姉の面影がなくなっており、ねっとりとした粘着性の微笑へと変貌していた。
「だってェ……姉さんのおっぱいの縛り方がとっても上手なんですもん……」
 対して攻められる方のミトも、粘っこい甘え声で悦びを示す。
 相変わらずいい反応をする妹だなあとラナは嬉しくなる。このままミトの胸の先端を触って彼女が悦ぶ様を早く見たい衝動に駆られるのだ。
 だが、それは今はお預けなのだ。ラナは別の仕事をすべく自分の手をミトの乳房から離す。
「あ……」
 ひたすら快感を求めている自分の乳房から手を離され、ミトは思わず潤んだ瞳でラナを取って喰うかのように凝視してしまう。その様は可憐でありながら肉食獣の如き貪欲さが滲み出ていた程だった。
 そんな性に意地らしい妹を目の当たりにして、ラナの下着に包まれていない陰部はきゅっと切なく伸縮してしまった。水気を感じられるから、恐らく毛皮の中で愛液が出てしまった事であろう。
 だが、ラナはその事態は一旦保留にすべきだと思った。今目指すべきは『自分の物ではない』のだから。
 ミトの乳房から手を離したラナが次に目指した先。それは『ミトの』陰部であった。
 そして、迷う事なくラナはその箇所に手をあてがったのだ。
「んん……」
 その行為をミトは甘んじて受けた。今度は抵抗する事なくその身を捧げていた。全裸になったり胸を縄で縛られたりして、最早ふっ切れているのだろう。
 そうして大人しく行為を受けてくれるミトにラナは胸がキュンと締め付けられるような愛着を覚えてしまう。──本当にこの子が自分の妹で良かった、と。
 だが、今は『仕事中』なのだ。公私はわきまえなくてはならない。そう想いを馳せながらラナは行為を進める。
 ラナは今ミトの膣肉に指を差し入れてまさぐっていた。それによりグチュグチュと見事な水音が漏れ出てくる。
 ──予想以上に『良好』なようだ。その今の現状をラナは口にする。
「ふふっ、ミトのおまんまん、愛液たっぷり出して嫌らしいわぁ~♪」
 肉襞を弄られながらその言葉責めを受けたミトはピクッと反応してしまう。それに連動して肉口の締め付けも強くなったのがラナにはよく分かった。
「言葉で責められてアソコをキュウキュウさせちゃうなんて……ミトは変態っ子ねぇ~」
「ああん……」
 ミトは言葉責めで陰部が反応した事を指摘されて更に反応させてしまう。見事な悪循環であった。
 どんどんミトを追い詰めていくラナ。だが彼女はこのまま責めて行く気はなかったのだ。彼女には陰部弄りや言葉責めで攻撃する以上の楽しみが頭の中で構築されていたのだから。
 次にラナが向かった先。そこはミトの両乳首であった。それもただの乳首攻めではなかったのである。
 そう、ラナの手は先程まさぐったミトの陰部に沸き出た大量の愛液が絡め取られていたのだ。
 それをミトの乳首に塗ったくりながら練り上げたのだ。縄で縛られて敏感になっている乳首を、指で粘液を練り込まれた。その刺激に、まだ少女であるミトが耐えられる筈がなかったのである。
「あひゃあああーーーっ!!」
 当然ミトは肉体を小刻みに痙攣させながらその場で達してしまったようだ。
 屈辱であるだろう。何せ自分の恥ずかしい液体を乳首に練り込まれてアクメを迎えてしまったのだから。
「はあ……はあ……」
 俯きながら息を荒げるミト。下を向いている為にその表情を読み取る事が出来ない。
 だがそこは豊潤な体力に恵まれた縄文人である。ミトは5~6度荒い呼吸をしただけで平常通りに回復するのだった。それに続けてミトはその顔を上げた。
「ああ~、とても気持ち良かったです、姉さん」
 その快活な言葉通り、ミトの表情は雲一つない晴天の空のように澄み渡っていたのだった。つまり、今彼女が感じているのは『充実』ただそれだけなのである。
「それは光栄ね」
 ミトに言われたラナも悪い気がせずに嬉しさを口にする。そんな姉に対してミトはある行動を起こす。
 まず、ミトはその場に腰を下ろしたのだ。既に全裸なので、服の中身を気にするような事は必要なくて気が楽である。
 続いて彼女は、はしたなくその両足を開いたのだった。──所謂『M字開脚』である。
 それだけでも痴態というものである。にも関わらずミトの行動はエスカレートする。
 何と彼女は指で自分の膣肉を押し分けて開いたのである。擬音を付けるなら『くぱぁ』以外に相応しいものはないだろう。
 そして、彼女から紡がれる言葉もまた恥知らずなものであった。
「姉さん……。次は『下』でイカせて下さい……」
 そうのたまうミトの瞳は恍惚に潤んでいた。そんな貪欲な態度を見せるミトを、ラナは優しく頭を撫でてあげる。
「良く言えましたね、ミト」
「えへへ……ラナ姉さんの妹ですから……」
 姉に手厚く誉められ、ミトは脳がこそばゆく疼くような甘美な感覚に抱かれる。だが彼女が求めるのは、この先にある更に気持ちいい体感なのだ。
 その事をラナも分かっているが故に、彼女は迷う事はしなかったのだった。
「それじゃあミト、オマンコを私に良く向けなさいね♪」
 そう言いながらもラナも自分の毛皮のスカート部をしたたかに捲り上げ、その中の秘部を空気に晒していた。
 ──やっと出番よ、私のオマンコさん。そうラナは心の中で自分の陰部に話し掛けるのだった。
 それだけラナも心待ちにしていたのだ。彼女もまた女性としての欲望は持ち合わせている訳だ。
 そして彼女はその状態でミトを見据えながら、これからの展開を思案していたのだ。

◇ ◇ ◇

 ちゅぷっ、くちゅっ、ぬちゅっ。ミトの家の中では、絶賛濃厚な水音のミュージックが奏でられていた。
「あん、あはん、最高です姉さん♪」
「うん、ううん、ミトの方こそ気持ちいいわ~♪」
 そう言い合う二人が今している事。それは互いの膣肉と膣肉を重ね合わせ絡ませ合う行為、通称『貝合わせ』であった。
 二つの襞と襞が粘土のようにこねくり回されるそれは、男性と女性の性交程ではないが濃厚な悦楽が双方に提供されるのである。
 二人はその脚肉と脚肉を互いにハサミのように交差させてその付け根の陰部同士を擦り合わせている。当然二人は愛液を滴らせているが為に、その絡み具合もより濃くなっていた訳だ。
 そんな中、ラナは快楽に悶えながらも口を開く。
「ミト、私もイキたいのだけれど、いいかしら?」
「はい、一緒にイキましょう、姉さん♪」
 ラナに言われながらミトは自分ばかり楽しんでいた事に後ろめたさを感じながらも快活に返事をした。
 そして、先程達したばかりのミトには再び享受する自信があったのだ。
 その理由は二人の格好の差にあった。それはラナは毛皮一枚でもちゃんと服を着ているのに対して、自分は全裸な上に乳房周りを縄で縛られているという痴態を繰り広げている状態だからだ。
 ミトにとってこの羞恥的な状況は彼女を再び高みに持って行くのを容易にしていたのである。
「それじゃあ、一緒にイキましょう」
「ええ」
 そう二人は合図し合うと、膣部への力の入れ具合を変化させたのだ。
 それによりもたらされたのは……互いのクリトリスへの接触であった。これにより二人は同時に高みへと持ち上げられてく事となった。
「「ああーーーーーっ!!」」
 そして二人は同時に喘声をあげながら絶頂に達したのだった。これも仲睦まじい姉妹故の阿吽の呼吸なのだろう。
 これでミトとラナは互いに悦び合え、一時的に生まれそうにわだかまりは解消されたのである。
 だが、ラナには誤魔化せなかった。
 姉妹故に彼女には感じられたのだ。先程ミトと膣肉を絡ませた時の彼女のそこの蠢き方……。
 その他の者には分からない微妙な違和感からラナは察するのだった。──ミトはあの別の部族の少年『マヒト』への想いは捨てきれていない。そう彼女の膣から感じ取る事が出来たのだ。
 その事実に複雑な心境となるラナ。だが、こればかりは時の流れが洗い落としてくれる事に期待するしかないだろう。
 今は、今回の契りで妹との距離をまた一つ縮める事が出来た事を喜ぶしかないだろう。そう自分に言い聞かせるラナだった。