雷獣ケーキ

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官能小説 FF5-2

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 この小説は、ファイナルファンタジー5の二次創作官能小説となります。なので、18歳未満の方や原作のイメージを壊したくない方はご覧にならないようにお願いします。
 また、この小説もノベライズ小説にカテゴライズされていますが、実際はオリジナルの内容です。

 「それじゃあレナ、ありがとうね♪」
 レナの手解きで物まね師の格好への抵抗を克服したクルル。
 そうすっかり自信を持ったクルルはそのままレナの部屋を後にしようと歩を進めようとしたのだった。
(残念、逃さないわよ)
 そのクルルの様子を見ながら、レナは心の中で獰猛な願望をたぎらせた。
 そして、クルルは部屋の扉のノブに手を掛けて外へ出るべく開け放ったのである。
 後はその足でレナの部屋から出る、それだけとなったのだが。
 レナに背を向けて外へと赴くクルルに、彼女はある魔法を繰り出したのだ。
「スロウ……」
 それは時間や空間に干渉して効果を発揮する『時空魔法』の一種であった。
 そして、このスロウという魔法はその意味の通り、対象となった者の時間の流れを遅くするという代物である。
 本来ならば対象に流れる時間そのものを遅くする為に、その効果を受けた者は自分が遅くなった事には気付かずに、回りが早送りになったかのような体感となるものである。
 しかし、この時レナは魔法の出力を調整したのだった。それは、クルル全体ではなく、彼女の体の一部のみの時間の流れが遅くなるようにである。
 そして、その一部とは彼女の脚部であった。
 それによりどうなったか。クルルは意識や他の体の箇所は正常に働くのに、脚部だけ鉛のように重く、思うように動かせない感覚に陥り……体のバランスを崩してその場で転んでしまったのだった。
「きゃっ!」
 それによりクルルは思わず叫び声を上げてしまう。その様は正に14歳の少女そのものであった。いくら光の戦士として経験を積んだ者であっても、彼女はまだ子供であるのだ。
 このままでは彼女は強かに床に体をぶつけて怪我をしてしまうだろう。
 そこでレナは次なる時空魔法を行使するのだった。今の目的は断じてクルルを傷つける事ではないからだ。
「レビテト」
 そうレナが唱えると、クルルの体はまるで翼を纏ったように軽くなったのである。それによりクルルは床に体を叩き付ける事なく、優しく降り立つ事が出来たのだった。
 この『レビテト』は、対象をさながらホバリングのように宙に浮いた状態にし、地震を始めとした地面を狙う敵の攻撃から身を守るのが目的の魔法である。
 しかし、今常にクルルを宙に浮いた状態にしては実生活に支障をきたすというものである。故にここでもレナは応用を利かせて『クルルを傷つけないように優しく床に着かせる』為に調整したという訳であった。
 それによりクルルは安全には床に降り立つ事には成功したのだったが、残念ながら『無事に』とはいかなかったのである。
「あ……」
 その理由を察して、クルルはその頬を紅潮させてしまったのである。
 クルルが身に付けている物。それはレナのものよりは丈の長い安定しているものの、れっきとしたワンピーススカートなのである。
 故にそのような格好で転んでしまえば……後はご察しの通りである。
「あ……パンツ見えちゃった……」
 そのクルルの言葉が紛れもなく真実を突き付けているのだった。しかも、更に彼女は所謂M字開脚の状態となっていたのだ。
 それは、女性に取っては羞恥的な状況といえるだろう。ましてや14歳の少女ともなれば尚の事である。
 故にクルルはその場で放心してしまったのだった。その顔はのぼせ上がり、心ここに非ずといった様相である。
 クルルがそのような状態となったとあれば、普段のレナならば心配して慰めに入るだろう。
 だが、この状況はレナが待ち望んだ事なのであった。何せ、先程からの時空魔法の発動は他でもない、レナが行った事だからである。
「クルル、大丈夫?」
 そう声は心配そうなものでクルルに駆け寄るレナ。だが、その蕩けきった表情は隠せずにいた。
「レナぁ……私、私……」
 自分に降り掛かった悲劇に耐えきれず、クルルは涙声になりかけながら甘えるようにレナに文章にならない言葉を発していた。
 そんなクルルをレナは恍惚な表情の元、優しく撫でてあげるのだった。
「あっ……」
 その心地よさが今心に出来かけた傷口を優しく塞いでいくかのようで、何ともいえないこそばゆさがクルルを満たしていく。
「うん、女の子がこういう格好になったらショックだよね……」
「うん……」
 そう慰めるように言うレナに、クルルは呆けた様子で相槌を打った。
「でも、人は誰でも失敗は付き物なのよ。だからクルルは気落ちする事はないわ……」
「レナ……」
 レナのその言葉は今のクルルにとって、この上ない励みとなるのだった。これで引き摺らなくて済みそうだ。
 今のクルルは奈落の底に落とされ掛けて、それをレナの抱擁的な優しさを受けて気を持ち直している所なのであった。──故に彼女は今、レナの手の内にあるのである。
 丸出しになったショーツも隠す事にも意識がいかないクルル。そんな今の彼女をレナは好機と捉えたのであった。
「クルル……」
「何、レナ……っ! はむっ!」
 自分の名前を呼ばれて、それに答える前にクルルはレナに遮られてしまったのだった。
 ……それはレナの唇であった。つまりクルルの口はそれに塞がれ、マウスツーマウスの接吻状態となっていたのである。
「うぅ、ふぬ……」
 女性同士のキスなど背徳的にも程がある。その思いからクルルは最初は抵抗しようという気兼ねはあったものの、そのなけなしのプライドは呆気なく溶けてしまったようだ。
 既にレナの時空魔法の罠に填まった時点で、主導権は彼女にあり、最初からクルルに抗う余力などは存在してはいなかったのだ。
「ぷはぁ……」
 そして、どちらからともなく唇と唇の結束を解いたのである。そこには見事に涎の架け橋が生まれてしまった。
 一頻りその背徳的光景を堪能すると、レナは今度はクルルの体へと目を向けたのだった。
 その視線の先には、ノースリーブを着ているが故に剥き出しになっている二の腕が存在していた。
 ゴクッ。その細くあり、かつ肉付きのいい腕を凝視しながらレナは生唾を飲み込んだ。
 そして、レナはそのご馳走に対して、なまめかしく指を這わせたのである。
「あうんっ!」
 自分のまだ隠しておきたい体の箇所を躊躇いもなく触られ、クルルは弾かれるように喘声を上げてしまう。
 そう、レナが今の凶行に及んでいるのはそれが理由だった。クルルが物まね師のノースリーブ姿に完全に慣れてもらう。その為に心を鬼にしてレナは荒療治に踏み切ったという訳である。
 そして、もう一つにレナ自身の欲望があったのである。
 そう言うのも、彼女には物心ついた時には兄弟姉妹が存在しなかったのである。知っての通り今ファリスと名乗っている姉のサリサとは幼い頃から生き別れる形となっていたのだった。
 だから、レナには姉妹のような者が側に欲しかったのである。そんな想いを彼女は19年間ずっと抱いてきたのだ。
 確かに肉親であるサリサ=ファリスとは再開する事が出来た訳であるが。
 彼女とは長い間別の時間を過ごした為に姉妹としての実感が沸かなくなっていたのだ。更には彼女は男として振る舞っているのだ。なので、彼女には姉妹と言うよりも仲間といった認識が強くなっていったのである。
 対してクルルはそういう特殊な条件を持たない女の子だったのだ。だからレナは彼女に対して『妹にしたい』という密かな願望が芽生えていく事となったのである。
 勿論そのような背徳的な願望は許されざるものである。ましてや彼女は諸悪の根源に共に力を合わせて立ち向かう為の仲間であるのだ。だから、そのような個人的な我がままは許容される筈もないだろう。
 だが、今回クルルは新たなる力を行使するにおいての格好の事で自分に肩を寄せて相談して来たのだった。
 だから、レナは彼女の悩みを解決すると共に、彼女にもっと近づいてしまおうという野心の火が心に灯ったのだった。
 それを今レナは実行に移した、それだけの事であるという訳だ。
 だが、レナには罪悪感がない訳ではないのだ。その事を彼女は口にする。
「クルル、突然こんな事してごめんね」
「レナ……」
「でも、私は妹が欲しかったのよ。それと、実は皆の中でクルルの事が一番好きなの……」
 気分が高まったレナは恥じらいもせずにそのような大胆な告白をクルルに打ち明けてしまったのだ。
 これで自分の気持ちを伝える事は出来た。だからもうレナには思い残す事はなかったのだ。嫌われてもエクスデスを倒すまで協力してくれればそれで良いとさえ思えてくるのだった。
 対してクルルはと言うと……レナの告白を受けて彼女の心も跳ね上がるかのような感覚に陥っていたのだった。
 皆の中で一番気のおけるレナからそのような言葉を掛けて貰えるなんて。
 いや、その言い方では逃げになるだろう。
 クルルもまたレナの事が好きだったのだ。女性として素敵で目標に相応しい彼女に、クルルは愛情に似た感情すら抱いていたという訳だ。
 だから、クルルもまた自分の本心を打ち明ける事にするのだった。
「レナ……私もレナの事が一番好きだよ。だから、私の事好きにしていいよ……」
 とうとう言い切ってしまった。クルルは身体中がのぼせ上がる程に熱い感覚に陥るのが分かった。
 そのクルルの告白を聞いて、今度はレナが呆けた感覚に陥る番であった。
「クルル……。こんな私を受け入れてくれるのね?」
「勿論だよ。私にとってレナ以上の素敵な女性は存在しないよ♪」
 何て嬉しい事を言ってくれるのだろう。そう思いながらレナは最後の確認をするのだった。
「クルル、私に最後まで着いて来てくれる……?」

◇ ◇ ◇

 ぴちょ、ちゅぷっ、ちゅう……。
「あん、あはん……」
 部屋には卑猥な水音と、少女のいたいけな喘ぎ声が響いていた。
 声の主は勿論クルルであり、水音の正体……それはレナがクルルの腋を舐めている音であった。
 ノースリーブになる事で陥る状況は二の腕が露出されるだけではない。当然その付け根である腋も露出された状態となるのだ。
 そして、腋は性感帯なのだ。故にクルルは甘ったるい声を出してその甘美な感覚に酔い知れていた。
 対してレナはクルルの腋から香る少女の甘酸っぱい匂い、塩味の利いた美味な味わい、そして何より自分の攻めにより悦ぶクルルの声に脳を蕩けさせられるかのような快感を覚えていたのだった。
 その毛の生えていない、生きた芸術作品である腋をもっと攻めていたい衝動にかられるレナ。
 だが、折角クルルは自分を受け入れてくれたのだ。ここで先に進まなければ彼女に申し訳がないというものである。
 なので、彼女は更なる高みに登るべく次の行為をするのだった。
 先程までクルルの腋を舐めていたレナであるが、それを止めて彼女は別の箇所へと目を向ける。
 今度の場所は腋よりも一ランク上であった。何せ付け根は付け根でも、今度はクルルの両足の付け根だったからである。
 そこは穢してはならない聖域であった。そんな場所を護るのにショーツ一枚しか備えつけられないのは女性共有の悩みと言えよう。
 そして、レナはその聖域の守護者を容赦なく掻き分けたのである。要はクルルのショーツの中に手を突っ込んだのだ。
「んんっ!」
 下着の中の秘所を直に触られ、当然ながらクルルはくぐもった声を出して悶えてしまった。そして、レナはお目当ての感覚を認識出来たのである。
「クルルのアソコ、濡れてるわよ」
「いやあ、言わないでぇ……」
 自分の大事な所の痴態を実況され、クルルは羞恥でいてもたってもいられなくなってしまう。
 そんな乙女の恥じらいをするクルルに、レナは容赦がなかった。
「ミュート♪」
 おもむろにこのタイミングでレナは時空魔法を唱えた。これは本来は周りの音を奪い、誰も魔法の詠唱を出来なくしてしまうというものである。
 しかし、ここでもレナは応用を利かせたのだ。この魔法の音を奪う範囲を、部屋全体のみに向けたのである。
 つまり、これにより静まり返ったのは今いる部屋の中のみであり、彼女達の出す音声はくっきりと残っているのだった。
 静まり返った場所で物音を出せばどうなるか? その答えをこれからレナは嫌というほど実戦しようとしていた。
 その答えを示す前の戯れに、レナはクルルのショーツに指を這わせるのだった。
「あうん……」
 それによりクルルはピクリと体を反応させてしまう。いくら下着の上からとはいえ、秘所に触れられるのには抵抗があったからである。
「パンツの上からでも、やっぱり感じちゃうんだ~♪」
「うん、だってぇ~……」
 身に降り掛かる快感に、クルルは言葉にうまくまとまらない言い訳をしてしまう。
 そんなクルルをレナは微笑ましく思いながら言う。
「うん、クルルもやっぱり女の子なんだね、可愛いよ♪」
「可愛いだなんて……」
 その、少女にとって最高の殺し文句に、クルルは耳から頭の奥まで揉み解されるかのような心地よさを感じてしまう。
 ずっとそんな初々しいクルルを見ていたい衝動に駆られるレナ。だが、彼女は次なるステップへと足を踏み入れなければならないのだ。その為に『ミュート』を唱えたのだから。
「そう、可愛いよ。でも、クルルとしてもパンツの上からだけじゃ物足りなくない?」
「それってどういう……っ!」
 クルルがその言葉が意味する所を聞き出そうとするよりも早く、レナは行動で示していたのだった。
 率直に言うと、レナはクルルのショーツの中に手を入れていたという事である。
 クルルは脳が今の状況を把握すると、弾かれるように抗議の言葉を発した。
「れっ、レナ! パンツの中はダメっ!」
 そう訴えながらクルルは身を捩る。だが、そんなクルルに対してレナは躊躇しなかったのである。
「あら、クルルも口ではそう言ってるけど、体は正直よ。ほら、こんなに濡れているし」
「違うもん、それは汗だもん!」
 この場でクルルは月並みな苦し紛れの言い訳をした。だが、そんな彼女の防衛手段すらレナは利用してしまうのだった。
「そう? 汗なら今から出る音も気にする事はないよね?」
「えっ?」
 クルルが裏返るような声を出すと同時に、レナは遠慮する事なくショーツに突っ込んだ手で、その中身をまさぐり始めたのだった。
 それにより起こる展開はご察しの通りであろう。案の定クルルの下着の中からは卑猥な水音が奏でられていったのだ。
 くちゅ、つちゅっ、ちゅぷっ、ぴちゅっ。見事なまでに淫液がかき混ぜられて巻き起こる演奏が部屋を支配したのである。
 しかも、ミュートの効果により部屋の他の音が一切邪魔しない所にである。故にクルルの秘所から発せられる淫音は容赦なく部屋の中に反響したのであった。これがレナがミュートを唱えた理由なのである訳だ。
「どう、このクルルが奏でる嫌らしい音。でも汗の音なんだから気にしなくていいかぁ?」
「うぅ、レナの意地悪ぅ……」
 自分の体の正直な反応により、クルルは潔くここに敗北を認めるのだった。
 そして、それを認めた彼女は強かったのだ。クルルは臆する事なくこう言うのであった。
「レナぁ、クルルのネトネトおまんこをもっといじってぇ……♪」
「よく言えましたぁ♪」
 クルルの誠意溢れる物言いに、レナの表情もぱあっと明るくなる。そして、この純粋な子をもっと悦ばせなければと切実に思うのだった。
 だから、レナは次なる手を打とうとクルルに持ち掛ける。
「クルル、パンツの中に突っ込んで弄るのも豪快でいいけど、やっぱりパンツは邪魔になるよね」
「……うん」
 レナの提案にクルルは素直に頷くのだった。ショーツがこの戯れに不要になったが故に、レナが普通に脱がせてくれるのだろう。そう軽い気持ちで彼女は答えるのであった。
 だが、クルルは今のレナをまだ軽く見ていたのだ。次のレナの行為はクルルの斜め上を言っていたのだった。
「デジョン」
 ここでレナはまたしても時空魔法を唱えたのである。その後、クルルは徐々に自分が抱く違和感に気付いていったのだ。
 その違和感とは、まるで自分が吹き抜けに立っているかのように風通しが良くなっているような感覚であった。その理由に彼女は気付いてしまったようだ。
「あ、パンツがない……」
 そう、今のクルルはショーツを身に付けていないノーパン状態なのであった。故にスカートの中にすぐピンク色の割れ目が存在していたのだ。
「そう、クルルのパンツはデジョンで次元の狭間に送り込んだって訳よ♪」
 それが答えなのであった。デジョンは対象を次元の狭間に引きずり込む魔法であるが、ここでもレナは応用を利かせ、クルルの下着のみを狭間に送り込む対象にしたという事だった。
 その事実にクルルは血相を変える。
「そんな! それじゃあパンツ穿けなくなっちゃったの!?」
 女性の秘所を隠しておく為の防衛手段、それを手の届かない所に追いやられてクルルは恐怖により体がうずくのだった。
 そう必死に訴えながらクルルは、更なる違和感をその体に感じるのだった。
「あ……もしかして……」
 その違和感の正体をクルルは察する。
「はぁい、ご名答♪」
 そんな彼女に対してレナは言葉で答える代わりに行動で示した。
 彼女はクルルの服の上から胸元を触ったのだった。それにより胸の先端に触れられる感覚が鮮明に伝わってきたのだった。
 そう、それが意味する所は……。
「いやあ……ブラまで取っちゃったのぉ……?」
 クルルからは胸部を包む下着、ブラジャーまでもが剥ぎ取られてしまったという事である。
 クルルとてまだ幼いとはいえ、彼女は14歳という発育において男女の区別が出始めている年齢なのだ。
 故に彼女の胸元も膨らみ始めていたという事である。勿論それにより感度も高まっていたのだ。
 だから、もうクルルにとってはブラジャーなし等という状態での生活は有り得なかったのだった。
 だというのに今彼女にはブラジャーもショーツも存在していないのである。ましてやその上に纏っているのは物まね師故にマントを除けばノースリーブワンピース一枚の無防備なもの。
「あっ……あっ……あっ……」
 なので、いたいけな少女であるクルルには今の状況は精神的に耐えきれるものではなく……彼女は自失してしまおうとしていた。
「いやあ、おしっこ出ちゃう……」
「いいわ、遠慮しないで沢山出しなさい♪」
 クルルの今から起こる痴態の宣言に、レナは臆する事なく冷静に言ってのけたのである。
 そして、クルルは背筋がぶるぶると震え、彼女の陰部はむずむずと蠢き……。
 ぷしゃあああ……。とうとうクルルはその場で失禁してしまったのだ。下着を失った事で漏らしてしまったのに、下着が無い事で汚す物がないのは不幸中の幸いというべきか皮肉というべきか。
 ともあれ、そのような『ご馳走』をレナが見逃す訳がなかったのである。彼女はまず時空魔法「ヘイスト」を自分に掛けたのだ。
 これは対象の行動速度を速める魔法である。その効果により、まずレナはクルルの放尿に俊敏に行動を合わせたのだった。
 これによりレナはクルルの尿が床に降り注ぐ前に自らの口でそれを飲み始める事に成功したのだった。まずは部屋を汚す惨事を回避出来て一安心という事だ。
 そして、ここからがレナのお楽しみタイムであった。彼女は次々に提供される黄金の放水を盛大に嚥下していったのだった。
 ゴクッ、ゴクッ、ゴキュッ。このようにレナはクルルの小水をビールのように飲み干していったのだった。
「あ……ああ」
 熟れた少女が幼い少女の尿を飲むという痴態も終わりを迎えたようだ。クルルは放尿により低下した体温を元に戻す為に喘ぎ声を上げながら身震いをした。
「はああ~……」
 そしてクルルは恍惚の表情を浮かべながら余韻に浸っていたのだった。
「どうだった? クルル?」
 そこへレナは今の痴態に対する感想を求めて来たのである。そんな彼女は豪勢なフルコースを食した後のような満足感溢れるものとなっていた。
「うん、レナのお陰でおしっこをすっきり出し切る事が出来たよ♪」
「それは良かったわぁ~」
 そう言い合い、二人は互いに微笑み合うのだった。
「それじゃあ、私も気持ち良くして欲しいなぁ~」
「えっ?」

◇ ◇ ◇

 レナのその言葉に、クルルは首を傾げる暇も無かったのだった。彼女は言うや否や、おもむろに自分のスカートの裾へと手を持っていったのである。
 それは彼女がいつも身に纏っている、まごう事なきオレンジ色のノースリーブミニスカワンピースであった。この姫君にも旅にも戦闘にも向きそうもない破廉恥な服装が今までレナを支えてきた訳である。
 そのスカート部分の両端をレナは摘まみ、おもむろに託しあげたのだった。
「レナ、何してるの……って、ええっ!?」
 スカート託し上げ行為だけですら異常な所に、クルルは更に目がひん剥かれてしまうかのような光景を目にしたのである。
 そこにある筈のもの──ショーツが存在しないのであった。代わりに見事なまでの肉の割れ目が披露されていたのだ。
「レナ……って、あ!」
 更にクルルは気付いてしまったようだ。よく目を凝らして見てみれば、レナの胸元で服の下からうっすらと突起が押し上げている事に。
「うふふ、どう? クルルとお揃いだよ?」
 下着を身に付けていない状態を『お揃い』と言われて、クルルは気恥ずかしさで胸が熱く満たされるような感覚になるが、それに抗って質問の言葉を紡ぎ出した。
「レナ……何で下着を身に付けてないの?」
「それはね、クルルと一緒になれると思うと嬉しくなってね、お互いに気持ちよくなりたくてあなたに相談された後下着を脱いだんだ~♪」
「えっ、それって……!?」
 そのレナの言葉を聞いてクルルは驚愕した。
 何故なら、レナの言葉が正しければ、彼女はクルルと一緒に町を見て回っている時から既にノーブラノーパンだったという事だからである。
 その事実を知ってクルルは「負けた」と痛感するのだった。
 自分は物まね師のノースリーブ姿だけで恥ずかしくなっていたのに、レナは下着を着けずに平然と町中を歩いてのけたのだから。
 越えられない壁にぶち当たってしまったような気持ちになり、クルルは自分の小ささを痛感して縮こまってしまった。
 その仕草は本来ならば純粋に可愛いらしいだけのものだが、今は彼女もノーパンである為に14歳ながらも艶めかしさも付加されているのだった。
 それでもクルルが気落ちしている事に変わりはなかったのだ。だからレナは彼女に慰めの言葉を掛けるのである。
「クルル、そう落ち込む事はないわ。単純に私の方が5年早く生まれただけの事だから。クルルはクルルで自分のペースで歩めばいいだけだよ」
「レナ……」
 その抱擁力のあるレナの言葉にクルルは胸をキュンと締め付けられるような感覚となり、うっすらと涙を浮かべた。
 そんなクルルを優しい気持ちで見つつ、レナは話を続ける。
「クルルはいい子だからプレゼントをあげないとね……」
「プレゼント?」
 一体何だろう? クルルは首を傾げて期待に胸を膨らませる。
 その『プレゼント』をクルルに与える為に、レナは意識を集中して自分に流れる『気』の流れをコントロールし始めた。
 これはモンクとしての修行を積んで会得した特技、『チャクラ』である。自分の気のエネルギーを操作して体力を回復したり、毒に冒されている場合には解毒まで出来てしまう優れものである。
 このチャクラによりレナは生命エネルギーを自分のある一点への流し込んだのである。
「んはぁぁぁ~~っ!!」
 その効果を確かに体で感じ取ったレナは、濃厚は喘ぎ声を出して悶えたのだ。
 まるで体中が解放されるような快感の中、レナは涎を出しながらよがり狂っていた。
 そして、チャクラの操気の効果が『目に見えて』確認出来るようになる。
 ──目に見えてはいる。しかし、それを真実だとはクルルは認識出来なかったのである。その理由は……。