雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】『どうしてこうなった?』読破……はまだのよう

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[メタルン]
ぶんるい:ナルトポケモン(前世に住んでいた世界的な意味で)
タイプ1:はがね(言わずもがな)

 ……嘘です、ごめんなさい。ポケモンじゃないです。
 でも、あのまだRPG媒体に登場していない例の伝説のポケモンと似通る所が多いのですよね。名前といい性質といい。そこはかとなく偶然とは思えませんね(笑)。

 それはさておき、『どうしてこうなった? 異伝編』、ダイの大冒険編も読破しました。
 この世界ではメタルキングに転生した主人公がダイ一行を大幅強化してしまった為に、物語がとてつもなく短縮されてしまったのでNARUTO編よりは早く読み終わりました(それでも本2冊分くらいはありましたね)。
 この小説のせいで、今後メタルキングを見る度に笑いがこみ上げてきそうな事もうけ合いです(苦笑)。ギャグてんこ盛りなのはNARUTO編とはまた違った魅力があっていいでしょう。

 この小説は作者のとんぱ氏も思っているように、最後の展開に納得いかない人も出てくるかも知れないという所ですね。私としてはダイ一行が活躍しきれなかったのが惜しい所です。
 しかし、バーンを生かしたのは個人的にアリかも知れないと思う所存です。と言うのも、世の中というのは結局は力がモノを言うからだと、私の人生経験上感じるようになったからなのですね。
 特に、優しさや思いやりを『まず他人から強要する』ような理事長が、周りから多大な支持を集めているというように、力があれば様々な事が正しい事として働いてしまう、今の世の中というのは結局そういうものなのですから。そういう世の中が良いとは思いませんが。
 なので、メタルンが力が正義というバーンの主張を否定しなかったのは新鮮でしたね。こういう主張は主人公勢に否定されてしまうのが宿命ですから。殊更この小説の原作のダイの大冒険では『こんなものが正義であってたまるかぁー!』の台詞は有名な所ですしね。

 そして、『どうしてこうなった?』全体で言える魅力は、世界が別々になっても、作者様であるとんぱ氏の同じ感性の元描かれているので安心感がありますね。
 例えば東方projectだと、多くの人が集まって創り上げるというモットーの為か、『ZUN氏が手掛けた公式作品』すらまるで別の人が創ったように仕上げられていますからね。
 それが東方が今日まで多大な発展をしてきたからくりなのですが、儚月抄と茨歌仙の倫理描写の著しい違いは私には受け付けられませんでしたね。依姫には考えさせられるものがあったのに、華仙は反面教師にしかなりませんでした。
 対して、どうしてこうなった? では世界が異なっても倫理観は同じというのがすっきりしていて良かったです。逆に言うと、とんぱ氏にあうテーマの作品を選んでいかないといけないという事に繋がるでしょうけど。
 このように、この小説は別々の世界を一人の人が手掛けるという、同じ世界を不特定多数の人が手掛けていく東方とは逆の魅力がありますね。

 故に、この『どうしてこうなった?』は、今後も続けていって欲しい作品ですね。とんぱ氏はダイの大冒険後は今まで筆を休めておいでのようですが、いつの日か復活する事を願っています。
 とは言っても、NARUTO編だけでも相当なボリュームでお腹いっぱいになってしまったので、暫くはお休みになられてもいいと私は思います。
 しかし、このシリーズには今後も期待していますね。

 最後に。力は正義になり得りますが、力『だけ』ではいけませんね。それだと崇拝されるだけの代物になってしまいますから。
 対して、メタルン……もとい『どうしてこうなった?』の主人公は、後継者を育てるという、リーダーに一番必要な事をきっちり(やりすぎな程に)こなしているという、ぶっ飛んだ存在でありながら真っ当で建設的な行動をしているのですよね。
 その事から、数あるチート系主人公の中でも有意義な存在であるといえると思います。

※この記事を書いた後に確認したら、BLEACH編を書かれていました。これも読むのが楽しみですね。
※例のポケモンはレッツゴーシリーズでポケモンGOを経由すると使えるようになったみたいですね。