雷獣ケーキ

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【ノベライズ小説】みこはじめ:後編

【ノベライズ みこはじめ:後編】
 この小説は成人向けの内容となっていますので、18歳未満の方はご覧にならないようにして下さい。
 そして、ノベライズとありますが、台詞や展開は独自の形の部分が多くなっています。

  突然四つん這いとなれという剛史の命令。その突飛な申し出を聞き、早希は思わず素っ頓狂な声を出してしまうのだった。
 それをやってしまっては、どこか一線を越えてしまうであろう。そうなってしまえば、自分は何か大切なものをそこに置き去りにしてしまうかのような恐れに似た感情に早希は襲われるのであった。
 ミニ丈の袴を履いている事も相まって、早希はまるで足が地に着いていないかのような浮遊感に苛まれるのだった。故に彼女は思わず拒否しそうになる。
 だが、その早希を見越してか、剛史は行動を起こすのだった。
「早希……やってくれるな?」
 そう優しく諭すように言う剛史の右手は、さわさわとこれまた優しいタッチで早希の袴の上から撫でるように這わせていたのだった。
「あっ……」
 月並みな反応ではあるが、それにより早希は快楽の意思の籠められた甘ったるい呻き声で返してしまっていたのだった。
 剛史は拒否権は用意してはいなかった。だが、早希とて今の一撃でそのような逃げに徹するような考えは消し飛んでしまっていたのだった。
 こうなってくれば、自ずと答えも決まってくるというものだろう。
「うん。お兄ちゃんのお願いだからね。ちゃんと聞かないとね」
 このように、どうせ堕ちるなら徹底的に甘ったるく振る舞ってみせようと、早希は一皮向けた態度を見せるのである。
 そして彼女は捕虜の如く従順に剛史の申し出通りの動きを見せていったのだった。
 その後、そこには見事に完成していたのである。巫女の姿でありながら獣のように四つ足で地を踏み締める早希の姿が。
 加えて、剛史の眼下には短い緋袴の下から押し上げる臀部の膨らみが飛び込んで来ているのである。
 ゴクリ。この光景には平然と無慈悲な責めや指令を浴びせる剛史ですらも思わず生唾を飲み込んでしまう程であった。それだけ早希の四つん這い姿は極めて上玉の代物であったのだった。
 これで、後たった一つの仕事をするだけで剛史は極上の肉料理にありつく事が出来るという所まで到達してしまったのだった。最早彼は早希に対して主導権を握っている状態なのである。
 だから、彼はその権限を思う存分に行使する事にしたのだった。彼はその一仕事をする前に、袴越しに早希の臀部を鷲掴みにした。
「ああん……」
 思わず早希は上擦った声をあげてしまう。例え一仕事されていない状態でも、短い袴の上から尻を揉まれるのは快感以外の何物でもなかったのである。
 その早希の反応を楽しみつつ、剛史は『防壁』の上から彼女の尻を責めていったのだった。その様を例えるなら、防波堤に容赦なく打ち付ける波であろうか。
 くにゅ、くにゅ、くにゅ。そのようにして剛史は執拗に早希への尻への攻撃を繰り返していったのだが、やがてそれを止める事としたのだった。
 その理由は、代わりに早希が答えている形となっていた。
「早希の下の口の方もお喜びのようだな♪」
 そう言われればお分かりであろう。早希の履く袴の中から太ももを伝って、彼女の愛液がお目見えしていたのであった。
「あっ……それは……」
 自分の意思に反して制御出来ずにふしだらな反応をしてしまった自らの身体を呪いたくなる早希であったが、そんな恨みを向けても建設的な理論は出て来ない訳で。故に彼女は自分の敗北を素直に認める事にしたのだった。
「うん、これは完全に私の負けね。だから、ここからはお兄ちゃんの好きにしていいんだよ♪」
「よく言った。それでこそ我が妹というものだな♪」
 それぞれ敗者と勝者の台詞という対称的な概念であったが、共に共通するのは軽いノリがそこにあるという事なのであった。
 だが、その二人の様相は雲泥の差であろう。方や未だ完全に服を着込んだ男と、方や言うなれば服を着たまま裸をさらけ出している女とである。
 そして早希は、ここからその圧倒的差を思い知らされる事となるのだった。
「さて、ここからは本番と行きますか」
 言うと剛史は、四つん這いになったままの早希の臀部へと近付くと……とうとうそこを覆っているミニの緋袴を盛大に捲り上げてしまったのだった。
 早希が下着を身に付けていない状態でそのような事をすればどうなるかは、火を見るよりも明らかであろう。
「あっ……あっ……」
 その仕打ちを受けた早希は、言葉にならない声を漏らすしかなかったのである。無理もないだろう、何せ彼女は今兄に対してその尻肉を余す事なくさらけ出す羽目になっているのだから。
 そんな全てを引き摺りだされたかのような感覚に襲われている早希に対して、剛史は容赦ない言葉を浴びせるのであった。
「全くいい尻しているな。しかもやっぱりアソコもビショビショだった訳だな」
「い、言わないでぇ~……」
 その言葉に早希は顔から火が出んばかりに恥ずかしい思いとなり、その熱は彼女の全身を焦がさんばかりの体感となっていったのであった。
 だが、そんな引け目の態度を見せられても、剛史の今後の方針は決して変わるような事はなかったのである。寧ろ、彼の脳内の加虐心の導火線に火を付ける結果となっていったのだった。
「さて、こうして尻を見せつけられたら、やる事は一つだよな」
 そう言って剛史はにまあっと嫌らしい笑みを見せるのだった。それを見て早希はゾクゾクとした何とも言えない強烈な感覚に陥る。
 そんな早希の奥底に眠る本心に応えるべく、剛史は行動を開始したのだった。
 それは実にシンプルな答えであった。ただ目の前に用意された極上の尻肉を、ひたすらその手で揉みしだくだけの簡単な事だ。
 だが、その単純な行為が実にストレートに早希へと快楽の波動を送り込んで来るのだった。まるで自分の臀部が麺生地のようにこねくり回される度に彼女の脳には甘美な電流が流れていったのだ。
「あはん……あん。お尻、気持ちいい……♪」
 服を着た状態で生尻をさらけ出し、更にはそこを執拗に弄ばれているのだ。故に早希は今、非常に背徳的な感覚を噛み締めている所であった。
 そして、剛史に尻肉を玩具のように扱われている中でも、彼女の陰部からはとめどなく粘着性の液体がだらだらと流れていたのだった。
 そのような状態なのだ。だから早希はまるでゼラチン質のスイーツのような濃厚な蕩け具合となっている自分の秘所への刺激が欲しいばかりにこう言ってしまったのである。
「お願いお兄ちゃん……。私のソコ、弄ってぇ……♪」
 そう言いながら生尻を振る早希の様は、正に従順な雌のペットそのものなのであった。それだけ彼女は濡れそぼる自分の陰穴への接触が欲しくて堪らなかったのである。
 そんな恥も外聞も捨てた愛しき妹の懇願に、剛史は応えてあげる事にしたのだった。──些か彼女が望むものとは別の形で、であったが。
「ひやっ!? お兄ちゃん、そこは違っ……!!」
 予想していたものとは違う刺激、だが強烈なそれを脳が理解出来ない内に早希はビクビクと全身を痙攣させてアクメに達してしまったのであった。
 そして、痙攣が収まると彼女は恨みがましく振り返りながら剛史を睨むのだった。
「どうした……?」
 そう言葉を掛ける剛史であったが、その表情はあからさまにニヤニヤしたものであり、全くを以て早希を気遣っている様子など微塵もなかったのであった。
「どうしたじゃないよ! お尻の穴に入れるなんて聞いてないよぉ~!」
 その言葉が事の真相を如実に現していたのだった。そう、剛史は懇願する早希に対して、膣口ではなく肛門への接触を試みたという訳であった。
「早希のお尻の中でヒクヒクいう菊の花が可愛かったからつい……な。でも、お前としてもイけたから文句ないだろう?」
「全くもう……」
 悪びれもせずにのたまう剛史に対して、早希はスネたような振る舞いを見せるのだったが、それはあくまで体面での話で本当はそこまで怒っている訳ではない事は明白なのであった。
 その事を見越して、剛史は愛しい妹と次なるステップへと向かう為に提案を始める。
「それじゃあ早希が一イキした所で、今度は俺の番にしてくれよな?」
「うん、もちろんだよ、お兄ちゃん♪」
 対して、早希は嫌な顔一つせずに快活に兄の申し出に応える態度を見せるのだった。
 それは、他でもなく今しがた絶頂に達した事が彼女の精神を強固なものとしているのが要因だろう。つまり、『戦い』の果てにイッた者は強くなるという事なのである。
 そして、そんな巫女戦士の眼前に、剛史は惜し気もなく自分の一物を披露するのであった。
「じゃあ、次は俺のモノを気持ち良くさせてくれよ♪」
「任せて♪」
 この場に迷いを見せる者は誰一人いなかったのであった。早希は言われるがまま、だがあくまで自分の意思で剛史の象徴へとむしゃぶりついたのだ。
 後は簡単であろう。早希はその一物を飲み込んだり先端まで戻したりして、見事に口による奉仕を施していったのである。当然その間にはちゅぽちゅぽと卑猥な水音が奏でられるのだった。
 そして、一頻り口のピストン運動を繰り出していた早希は、いち早く異変に気付いたのである。それは、兄のペニスをその口で触れていたが故によく伝わってくる事なのであった。
 その事にすぐ気付いた早希は、咄嗟に自分の小袖の襟部分を盛大に広げて、惜し気もなく自慢の乳房をあらわにしたのであった。
 そして、次の瞬間にそれは起こる事となるのだった。
 どぷっ、ぴゅるっ、どくどくどく……。ものの見事に剛史の一物からは白濁液が放出され、余す事なく早希の丸出しの胸へとシャワーのように浴びせられていったのだった。
 そして、事はそれだけでは終わらなかった。
「あっ……♪」
 胸に生クリームのように精液が塗ったくられた早希に、突如として得も言えぬ高揚感が襲い……。
 ぷしゃああああ……っ。何と彼女は陰部から潮を吹き出してしまったのだった。まるで男根からの射精に対抗するかのような、女性としての到達点である潮吹きを早希は意識せずに極めてしまったのだった。
 幸いにも、それにより早希の服は汚れる事はなかったのだ。ここにノーパンの便利な一面があるのかも知れない。
 彼女は先程のオーガズムにより敏感になっていたのかも知れない。そこへ愛しの兄の射精をその目に焼き付け、更には胸射までされてその性的な刺激は最高潮のものとなってしまったのだろう。
「早希……お前も出しちゃったか」
「だって、お兄ちゃんの射精っぷりと精液の感触が凄かったんだもん……♪」
 兄のその恥ずかしい指摘に対しても、悪びれずに早希はふてぶてしくそうのたまったのだった。そして、そのふてぶてしさは更にエスカレートする事になる。
「早希、何やって?」
「見れば分かるでしょ? オナニーだよ♪」
 そう、彼女は下着を身に付けていないミニの緋袴をおっ広げて盛大に自慰を始めていたのだった。にちゅにちゅという音と、紅の袴の中から覗く膣口が本人の手でまさぐられる様が非常に嫌らしい。
 そして、早希の公開オナニーは一段落ついたようであった。それによる戦利品を彼女は剛史に見せ付ける。
「ほら、これが私の愛液。今私はこんなになっちゃってるんだぁ~……」
「最高だよ早希……」
 そうして見事なまでの熟した肉の果実となった早希に対して、剛史は本心から称賛を与えるのだった。
 ここまで来れば、後は『収穫』を行うだけであろう。
「早希、仕上げと行くよ」
「うん、好きにしてお兄ちゃん♪」
 ここに最後の方針は決まったのであった。そして、最後の境地へと向かう為に剛史は最後の提案を早希に突き付ける。
「じゃあ、その小袖。脱いじゃおうか」
「うん、私もそうしようと思ってたんだ」
 剛史の言葉に従い、早希は上半身に纏った小袖を脱ぎ去ったのである。しかも、緋袴はそのまま身に付けてたままでという非常に器用な芸当をやってのけたのだ。
 そして、これは早希自らが脱ぐ事に意味があるのだ。その事は二人とも重々認識していたのだった。
 これにより、誕生したのはミニ丈一枚の裸の少女なのであった。
 巫女装束の魅力というのは、ヒラヒラとした質感に加えて紅と白のコントラストにあるのだ。
 それは『萌え』をそそる組み合わせである。対して、今の早希のように紅と肌色の組み合わせは妖艶さを最大限に引き出す禁忌といえる代物だったのだ。
 こうして、セックスの為だけの格好となった早希に対して、剛史は躊躇する事はなかったのだった。
 彼は早希を床へと仰向けにさせると、そのまま彼女に覆い被さる形となった。そして、迷う事なく自分の一物を早希の緋袴の奥に眠る膣口へと挿入した。
「くうっ、いい締め付けだよ」
「お兄ちゃんも、すごく大きくなってる」
 互いにその刺激は凄まじいものがあったのだった。片や先程妹の口の奉仕を受け射精し、片や絶頂と潮吹きとオナニーの施された極上の膣口であったのだから。
 ずぶっ、じゅぶっ、ずぶっ。こうして二人は身体を重ね合わせ続けていったのだ。
 いつまでもこうしていたい。だがそれは無理がある事を早希はその身でよく分かっていたのだった。
「お兄ちゃん……私、もう……」
 早希はこうして意識を繋ぎ止めていられるのが長くはない事を悟っていたのだった。
 無理もないだろう。何せ彼女は今緋袴一枚しか何も身に付けていない状態で事に及んでいるのだ。その無防備さで意識を保てる時間には限りがあるだろう。
 その事は剛史も重々理解していたのだった。故に彼も妹の気持ちに応えようとするのだった。
「ああ。お前はここまでよく頑張ったからな。後は俺に任せてくれ」
 そう言うと彼の腰使いは激しさを増していった。パンパンという派手な音が一層強くなっていくのだった。
 それに加えて、彼は早希の胸を揉みしだくのであった。伊達に彼女をトップレス姿にはさせていないのである。
 そして、早希への胸と膣への攻撃は頂点を極めていき……。
「あはっ……あっ……あふっ……」
 言葉にならない声を出しながら、とうとう早希はその意識は真っ白に染められていき……。
 どぷっ、ごぷっ、びゅるるるっ。彼に自らの腹の中で子種をぶちまけられると同時に早希は淫夢の泥沼の中へと引き摺りこまれていくのだった。
 その薄れ行く意識の中で早希は朧気ながら思っていた。
 ──ああ、幸せ。これだと新しい時代はいい時代になってくれそうだね……──
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【後書き】
 いかがでしたか?
 この『みこはじめ小説化』。本当は特に令和に合わせて書くというような目的ではありませんでした。
 それは、私の自作小説が一段落着いた(完結ではない)ので、その間に気晴らしを兼ねて書こうと決めていたのが、『みこはじめ』の小説化作品だった訳ですね。
 しかし、奇しくもそれを始めるに至ったのが見事に平成の最後だったという事です。そこで、せっかくだから……という訳で話の内容を少しだけ令和記念にしたのでした(あくまでほんの少しですが)。
 内容としては、原作がフルカラー故に僅か6ページしかなくてボリューム的にどうなる事かと思っていましたが、1万字以上という(読み切りとしては)上々な量になって良かったです。
 これも、『どうしてこうなった? 異伝編』を読んだのがいい働きをしているようですね。これにより、漫画の展開を噛み砕いて小説で独自の展開に組み直すスキルが身に付いたと思いますから。
 令和開始記念が、このような官能小説になってしまいましたが楽しんでもらえていたら幸いです。
 では最後に。私からも令和がよい時代になる事を祈っています。