雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】遊戯王がこの先生きのこるには

遊戯王』。それは初代のデュエルモンスターズから続いている、カードゲームの遊戯王を取り扱ったシリーズですね。
 三年毎に監督が入れ替わり別の作品を作りあげていくというスタンスを、今日まで六作目であるVRAINSまで続けています。
 しかし、このシステムは私は問題があると感じます。
 そう思うに至った理由、それはゼアルに他なりませんね。
 この作品は監督が前作(5D's)の総帥に自己投影しているが為に、彼=自分の仇討ちをすべく自作のゼアルで復讐に対する復讐を行ったり、総帥の後継者と言える外道な悪役を姑息に贔屓したり、それをデュエルを盾にする形で行っていたのだから、鬱憤が溜まり放題でした。
(監督は恐らく遊戯王嫌い)
 それを、小野監督は利用する為にARC-Vを作った一因でしょう。
 要は、『たかだか二作品が○作になっただけで遊戯王作品離れを起こすような現状のシステムに誰かしらが疑問を持って欲しかった』というメッセージを打ち出したのでしょう。

 そこで私が理想だと考案するのは、『遊戯王』というカテゴリーを、物語としてではなく、一つの競技やジャンルにして多くの人が手掛ける事が出来るシステムを確立する案です。
 つまり、遊戯王を一つのジャンルとしてまで昇華するという事ですね。野球やボクシングといったように。
 例を挙げると、例えばゴルフ漫画のタイトルで『ゴルフ・ライジングインパクト』とか『ゴルフ・DAN DO』のような形にするのはおかしいでしょう。
 言うなれば、現状の遊戯王はそのようなスタンスになっているという事です。『遊戯王GX』とか『遊戯王5D's』といった感じに。
 それが、タイトルから『遊戯王』が取れる位に遊戯王が競技として確立すれば、自由に手掛ける作家が増えるだろうという事です。
 それにより『ONE PIECE』や『グラップラー刃牙』程、掲載誌や作風やコンセプトの違う作家でも同じ遊戯王を扱った漫画が、しかも数多く生まれる可能性があるでしょう。
 それらの別の漫画家が考案したカードが全てOCGされて実際に使える事を考えても面白いでしょう。ONE PIECEの作者の尾田先生の比較的コミカルな絵柄のカードと、刃牙の作者の板垣先生のやりすぎな筋肉モリモリの絵柄のカードが共演するのも楽しみではないでしょうか。
(尤も、現時点で遊戯王のカードイラストレーターは複数いて、作風もまちまちですが)

 このように私の案を書いてみましたが、現状は遊戯王著作権集英社やスタジオダイスが所有している事から実行は難しいと思われます。しかし、手始めに『月刊遊戯王』といった感じで集英社から複数の漫画家が遊戯王作品を描ける環境を作るような事は考えていった方がいいと感じます。

 これにて、2019年最後のブログ執筆となります。それでは皆さん、よいお年を。