雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】遊戯王SEVENSが良作

 令和2年4月4日(土)より放送を開始した『遊戯王SEVENS』を視聴しました。
 ……とてもいい感じでしたね。
 まず、テンポがとても良いです。そして、それを助長している『ラッシュデュエル』のルールも秀逸ですね。
 私も常々感じていましたから。『デュエルって時間が掛かる』と。TF6はお気に入りなのですが、そのデュエル時間が長くなる事からサクッとプレイするというようなゲームらしい運用法が出来なくて難儀していましたので。
 特徴は、要は『通常召喚権が一ターンに三回』と『ドローフェイズ時に手札が五枚になるようにドロー』という事でしょうか。
 前者はとても意味のある試みだと思いますね。これで、今までは特殊召喚に頼らないとほとんど運用出来なかった最上級モンスターが使いやすくなりますから。それでいてリリース要因を必要なのは変わらないので、下級モンスターをメインにデッキに投入する必要があってバランスも取れていますね。
 問題は、後者でしょう。手札の数が可能性となる遊戯王でそんなに大量にドロー出来てしまうと、デッキパワーの差が大きくなってしまうのではという不安があります。【暗黒界】辺り超強力になってしまうのではないでしょうか。
 ともあれ、物語自体のテンポの良さとデュエルのテンポの良さが阿吽の呼吸をしていますので、近藤監督と彦久保氏の連携が抜群に取れているという事でしょう。

 作風も、いい意味で遊戯王らしさがどこかへ行ってしまったコミカルで明るいものとなっていて良いですね。これは本当に子供向けに仕上がっている感じがしますね。
 アニメゼアルでは桑原監督が前作で自身と重ね合わせていた総帥が『大人』の介入によって葬られた事を恨んで大人が介入せずに子供がやりたい放題する為に子供向けにしたというものですから。つまり、『子供に見せられる優しいアニメ』では断じてなかったのですよね。
 この辺り、さすがは『ジュエルペット』や『新アシベ』等で子供向けアニメの監督としてのキャリアを積んだ実績のある近藤信宏氏であると言えるんじゃないかと思います。
 そして、第一話からいきなりブルーアイズという伝説のモンスターを投入してくるという、『本来の意味』でのファンサービスも嬉しい所ですね。

 私個人としては、ビーストサーガのオマージュとおぼしきものがあるのも嬉しいです。主人公は『王道遊我(おうどう・ゆうが)』と、そこはかとなくライオーガのような響きの名前ですし、彼の決め台詞の『壁も惑星も山も──』という下りはビーストサーガのOPの『陸も海も空も星もすべて』を意識したと思われますから。

 後、更に個人的な事になりますが、放送時間もいい感じですね。テレ東としてはこの後BORUTOを観て欲しい所でしょうが、私はこの後すぐに『旅サラダ』が観れるのがいいですね。SEVENSで盛り上がった気持ちの余韻を、旅サラダをまったりと観ながら味わうという至高の朝を味わう事が出来ますから。

 最後に、このアニメは最後まで明るい作風を貫き通して欲しいですね。GX三期のような超絶鬱展開のようなのはやめた方がいいと思います。

※セブンスロード・マジシャンは頭に炎が灯っていたりするけど闇属性で、ラッシュデュエルは通常召喚権が一ターンに『何度でも』でした。後者は随分思い切ったルールを適応したなと思います。