雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】アンクとネットの美徳

 仮面ライダーオーズの登場キャラクターですね。立ち位置を言うと、味方側につく怪人といった所でした。
 そして、彼が一番その怪人達『グリード』の中で最も先進的な考えに至ったというのが、ストーリー上での扱いですね。

 しかし、その扱いが私には些か納得がいかない所存なのです。
 というのも、彼は確かに欲望について顧みる考えには至りましたが、それだけです。建設的な言動を劇中ではほとんど行っていないのです。
(たった一回だけオーズと共闘する描写が設けられましたが)
 そして、他のグリードが進歩出来なくて不甲斐ない事で彼が一番良心的という事になっています。

 これをよくよく考えてみると、多くのネットの人間の美徳に繋がるのです。
 自分は何もせず、他人に介入する事で全能感を満たそうとする姿勢と、アンクの『何もしない立派なグリード』たる描写……似ていませんか?

 勿論欲望に突っ走って物事を顧みないのも問題ですが、何もしないで自分を立派だと気取るのも非建設的だと私は考えます。
 なので、欲望を取り扱った作品で下された結論としては少々腑に落ちない所ですね。