雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【アニメ】鬼滅の刃07

 沼の鬼との決着と、黒幕の鬼舞辻無惨の登場の回です。
 鬼舞辻は今まで話を聞く中で遊戯王5D'sで言うなら『ダークシグナーのボスと化させたディヴァイン』のようなものだろうかと考えたりしていましたが……。
 実際観てみたら、現時点では『現実のディヴァイン崇拝者』が思想のモチーフになっているなと感じた所です。
 ディヴァイン崇拝者とは、ネット(大体が某巨大掲示板住民だと思われます)の人間が元々から倫理観を嫌悪していた所に、ディヴァインの暴挙を目の当たりにし。
 そして彼の常軌を逸した外道っぷりに苦しむのを手っ取り早く避ける為に『自分自身がディヴァインと肩を並べる崇高な人間』という理論に達したと思われる人種です。つまり、自分自身がディヴァインそのもののような認識をするに至った訳ですね。
 その理論を導き出した後は早かったのでしょう。何せ彼は主人公である不動遊星以上、間違いなく劇中一のイケメンだったからです。
 相手が北斗の拳のハートのような醜悪な姿では自己投影する気にはならなかったでしょうが、そんな美形だったから抵抗が無かったと思われます。
 そう思ったのは、鬼舞辻がネタバレになりますが病弱な人間時代に鬼の成分を持った薬を投与されて鬼になった悲惨な経緯を、『自分は鬼になって完璧になった』と認識していた事にあります。
 それはディヴァイン崇拝者が彼に屈服した……のではなく彼と自己を同一視させて卓越した自分を得たと認識するに至った所に共通する訳ですね。
 それに加えて、自身に完全性を感じているのは幻想のようなものであり、実際は激昂しやすい器の小さい人格という所も共通する所でしょう。
(それでいて自分は偉大だと思っているから悪質な訳です)
────────
【今回目が入った絵】
f:id:deusxmachina:20210402150951j:plain

 これが東京の絵ですね。非常に流麗な作画と相成っています。
 ここでもここから平気で惨状が起こるのが何とも恐ろしいです。
────────
f:id:deusxmachina:20210402151003j:plain

 これが黒幕、鬼舞辻無惨の姿です。
 かのマイケル・ジャクソン氏の全盛期のような風貌をしている事から連想して。
 彼はディヴァイン崇拝者の中でも一番大きな事をしたアニメ遊戯王ゼアルの監督の桑原智氏の成分が強いのではないかと思います。
 ジャクソン→ポーウ→IV→ゼアルという流れで。IVこそ監督がディヴァインを含めた全ての悪を許させようとして横暴の限りを尽くさせた集大成となっていますから。
(実に回りくどい、かつ迷惑なやり方だった訳ですね)
 そして、名前の無惨は智→サトシ→ピカチュウ(CV:大谷育江氏)→永江衣玖→いく(シグルイ)→むーざんむーざんという連想の流れになっていると思われます。
 もし、桑原監督が本当に良い作品を作るつもりだったと裏付けが取れたならば、この監督の下りの記述は削除する予定です。
 しかし、悪を許させるべく悪役に横暴をさせまくって、かつ真っ当な報いも受けない(例:IVがシャークを闇墜ちさせて父親のトロン側に引き込むステップの為に彼に自分のデッキのカンニングをする精神状態に追い込んでおいて反則負けさせて手に入れたチャンプの座を、事後も頑なに平気で維持していた)というような描写をしたこの人が倫理観のある良心的な作品を作るつもりには思えなかったと感じます。
────────
f:id:deusxmachina:20210402151017j:plain

 嗚呼、チンピラが悪役に絡んで殺されるというのは、これもセオリーなんですよね。
 こうしてセオリーが続くと、吾峠先生は意図的にそれを守っていったという事なのでしょう。
 遊戯王5D'sでは既存のセオリーをぶっ壊して意外性を生み出す(例:第一戦で優勝候補という最弱フラグを立てていたチーム・ユニコーンがWRGPどころか劇中全体で見ても最強クラスだった)という手法を繰り出しまくっていましたが、鬼滅の刃はえげつない鬼の描写の中にセオリーをしっかりと設けて王道を骨組みにしたという感じです。