雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

[乗り物]220418-2アイテム二号

霊夢が紹介】乗り物
[アイテム二号]

「これまたネタ要素の強いのが来たというものね……」
「全くだ……」
 その事実に、霊夢魔理沙は少々脱力気味となってしまう。
 その理由がこれであろう。
「何せ、『エアーマンが倒せない』で一躍(過剰に)有名になってしまったアイテムだからね」
「ああ、『♪アイテム二号があれば 楽に向こうの岸まで着くけど』という下りだな」
 その、ヒートマンステージの溶鉱炉地帯のまともに挑むと非常に難易度が高い箇所がこの歌が誕生した経緯なのである。
 その地帯を楽に抜けるにはアイテム二号が必要。
 アイテム二号を手に入れるのはエアーマンを倒す必要がある。
 そのエアーマンの弱点武器をウッドマンが持っている。
 そのウッドマンの弱点武器がヒートマンが持っている。
 このループしてしまう構図が『エアーマンが倒せない』が生まれた経緯となっているのであるが……。
「ぶっちゃけ、エアーマンは攻撃が避けづらいけど、倒すのは非常に簡単だったりする訳よね」
「それがこの歌がネタ要素が強い要因となっている訳だな」
 そのシュールな実態となっている事を敢えて二人は指摘しておく。
 だが、それだけでなく『倒せない』というフレーズの汎用性が極めて高くて替え歌のような応用が利きやすかった事も流行した一因である事は忘れてはいけないだろう。
 閑話休題。ここで話をアイテム二号そのものへと戻す必要があるだろう。
「このアイテム二号だけどね。ぶっちゃけ後のラッシュジェットのほぼ下位互換になる所でしょうね、残念だけど」
「まあ、それが過去の作品の改良から生まれる進化という所だろうぜ」
 そう言いつつも、魔理沙はこのアイテムに惜しさを感じる所だった。
「でも、加速度っぷりはスピード自慢の私としては捨て置く事が出来なくて有用性を感じたい所なんだぜ?」
「その気持ちは分かるけど、ぶっちゃけた話がそれが役に立つ場面というのがほぼ皆無という事になるわね」
「ああ、それは否定出来ないぜ。だから、自分で特殊武器を選んで装備出来る『ワイリータワー』では余りお呼びが掛からないという憂き目になるという事だな……ふー」
 最後が自分にとって美味しくない締めくくりとなってしまって魔理沙が遠い目をしながら終わるというどうにも後味悪い幕引きとなってしまったようだ。
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【今日の一言つぶやき】
 豊姫RPG好きでも二種類に分かれるようですね。純粋にこれが好きというのと、『エイスステージの作者の作った豊姫主人公のツクール作品』としてのと。
 前者は猫谷美甘氏やゼンカイジャー、後者はホルテン氏やドンブラザーズであるようですね。

[乗り物]220418-1汽車(ハクメイ)

霊夢が紹介】乗り物
 このコーナーを担当する事になった霊夢には思う所があったのである。
「ちょっと方向性が意外な方面に向かった感じね」
 その言に応えるのは魔理沙である。
「まあ、その理由は後述するとして、かつて玄爺に乗って戦っていたお前にはお誂え向きだろうぜ」
「確かに、初心忘れるべからずだからね」
 魔理沙に言われて、霊夢の方も納得する所であったのだ。
 確かに彼女は努力はしないが、初心は忘れないようにするのがモットーなのであった。
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[汽車(ハクメイとミコチ)]

「じゃあ、この異質な取り扱い物のコーナーはこれから切り出していこうかしらね?」
「ああ、これまたキャラクターでも手頃な物品でもないという有り様だからな」
 そう霊夢の弁に魔理沙も同意する所であるように、最初からイレギュラーな産物が取り扱われる事となったのである。
 その理由に霊夢が触れていく。
「でも、どうしても筆者がこれの取り扱いをやりたかったからというのがあるわね」
「ああ、どうにもこの汽車の車内が幻想的だったというのが発端なようだぜ」
 言って魔理沙は説明をしていく。
 その発端となっているのが無限列車編だったという事なのである。
 この映画では鬼の襲撃という展開の後に、乗客は皆煉獄達の活躍によって皆無事だったものの、その彼が猗窩座との戦闘で亡き者になるというショッキングな展開だったのであるのだ。
「そんな中で筆者は思っていたのよね。この汽車の内部の描写は非常に美しい、と」
「それとハクメイとミコチの作者とスタッフが思う所が、恐らく事件のない無限列車内の描写が見たかったという感じだろうぜ」
 それは考えすぎという事かも知れないという話になるだろうが、ここで一つ裏付けとなる切り札的なものがあるのであった。
「ここで気になるのが、ハクメイの提案でわざわざ夜の汽車の旅をする事になっていたという事だ」
「ええ、これには強引にでも夜の汽車内を描写したいという作者とスタッフの思惑があったように思えるわね」
 つまり、彼等は無限列車編には懐疑的であり、その汽車内の秀逸さを切り出して味わおうという、活用したい部分を切り出して流用するというのが狙いだったのではないかという事なのである。
「そう考えると、スタッフはアニメの『正しい使い方』を目指したと思える所だな」
「ええ、無限列車編は正しいやり方とは言えないでしょうからね……これが千と千尋を抜いているから文句の介入は難しい所でしょうけど」
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【今日の一言つぶやき】
 夏目漱石を読めば読む程、彼がエイスステージ渇望者だった可能性が上がるわ上がるわですね。
 こういうのは未来の情報を知る手段があるから起こるのでしょうが、その力がいつの時代から行使されているのか非常に気になりますね。