本当に欲が全くない人間などほとんどいないでしょう。
そこで、一般に無欲だと思われている人、自分で無欲だと思っている人の方向性を考えて見ました。
1・他人の揚げ足取り
2・カリスマ的人物への崇拝、自己投影
3・他人からの自分への賞賛、喝采
4・他人が自分の思い通りに動く事
こうして見ると、無欲って他者への依存に見えてくるんですよね。他者の存在を抜きにした、完全な無欲さを持った人などほとんどいないでしょう。
小野塚小町はそういうタイプの人物ではないと思います。
彼女の場合は、あくまで金銭に対してのみ無欲であり、死者の舟渡しをする際に話を聞くのが好きである等の欲望を持ち合わせている……というのが私の見方です。
新桃太郎伝説のえんま様の『無欲』に方向性が似ているんですよね。閻魔(映姫)に遣えている辺り、何か意識した設定でしょう。
バスコ・タ・ジョロキア(左)や、ジニス(右)は正に無欲な人が抱く欲望の持ち主だったので惹かれるものがありませんでした(ジニスは正体故に仕方なかったとも思いますが)。
元々嫌われるのが仕事な方々ですけど、彼等は別格でしたね。