このキャラクターですね。解答者に知識を要する出題を行い、答えられなければ……。
『ボーっと生きてんじゃねーよ!』と怒鳴りつけるのが趣味な、五才児にしてサイコパス染みたとんでもない存在です。
しかし、現実のサイコパスを考慮すれば、幼少で育った環境が影響するので、この『チコちゃん』はサイコパスの発現が早かった人と捉える事が出来るかも知れません。まあキャラクターなので、そこまでリアルに考えられてはいないと思いますが。
この番組、このような紹介の仕方をした事からご察しの通りかも知れませんが、私は好きではありませんという事です。
私は知識そのものを溜め込む事自体はナンセンスだと考えるからです。寧ろ、それを『知恵』として活かしていかなければ意味がないでしょう。
知識を活かして知恵として世の中の暮らしに役に立つ話題を挙げていく番組が私は建設的だと考えますね。昔やっていた番組だと『伊東家の食卓』辺りが好きでした。
しかし、『チコちゃん』のように自身の向上よりも、相手をこき下ろす様は人間の本能上、高揚するものを感じる人が多いのが現実なのですよね。
要は、『自分が』こき下ろす側に立てるというのが、この番組に魅力を感じる人が多い事に繋がっているのでしょう。『解答者=他人』を『チコちゃん=自分』がシバき倒していくのが快感という事ですね。
ちなみに、メタ的な見解をするとタイトルの『五才児のサイコパス』というのは厳密には違うという事ですね。
落ち着いてこの番組を見ていると、ナレーションの方が読み上げている文脈も人を見下した内容となっている事が分かります。
つまり、知識不足の人をこき下ろして喜んでいるのは、チコちゃんではなく『番組スタッフ』という訳であり、チコちゃんはスケープゴート的な役割と考えられます。
私がこの番組から得られた物としては、裏番組の『旅サラダ』が土曜の朝を爽やかに彩る力を持ったいい番組であるのを分かれたという事ですね。