雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】聖剣伝説2と遊戯王5D'sの共通点

 この二作品、共に聖剣伝説遊戯王の最高傑作として見て間違いない仕上がりになっています。
 そうなった理由はそれぞれ違い、様々な要因が絡んでいると思われますが、一つ共通する要素がありますね。

 それは、閉鎖空間を存分に利用したというものです。

 聖剣伝説2では中盤でこそフラミーという飛行移動手段を手に入れる事が出来ますが、それまでは徒歩がメインで、特定の場所に瞬時に移動する大砲屋を時たま使う位になります。
 そういった移動手段を使っている所で、物語中での移動で大きな変化に打ち当たる所があります。
 それが、上の大地へ行き、四季の森に辿り着くという所ですね。ここに来ると、暫くは元の場所に戻れなかったり、この森自体が場所によってコロコロと春夏秋冬が変化するというインパクトの強い所でありますから。
 この辺りで聖剣2が印象深いものとなった人も少なくないのではないでしょうか。

 次に5D'sですね。この作品も序盤は下級層の者が暮らすサテライト、上層部が過ごすシティーに物理的に分けられており、主人公の遊星がシティーにまで辿り着いた時に感慨を覚えた人は多いのではないでしょうか。
 そして、第二部ではシティーとサテライトが併合して差別が無くなると同時に、今までのような貧困の極みだったサテライトそのものが描写されなくなるという演出がなされました。
タッグフォース6では無くなった訳ではなくて、まだ残っているという構造になっていましたが)
 これにより、第一部のような環境は無くなったと視聴者に認識させる事で深い感慨を抱かせるギミックに仕上げていたのでしょう。

 こういった閉鎖空間を利用した印象深さを演出する仕掛けは、大掛かりであるが故に頻繁に出来るものではありませんが、うまく扱えば強力な表現が行える事でしょう。
(加えて言うと、ARIAでも地球の本家のヴェネツィアは既に水没しているという設定もこれらの演出と同じ効果をもたらしたと思われます)