オタクという存在の多くは、現実の人間よりも創作物の登場人物を尊重するものです。それが、現実の作家が作ったにも関わらずですね。
その辺りが、現実の人間の考えを読んでいかないといけない小説よりも、登場人物自らが考えて言動している漫画・アニメの方が媒体として優れていると思う人が多い所以でしょう。
(ネット小説で一人称描写が人気なのは、せめて主人公が考えて行動しているように……見えるのも一因でしょう)
こうなって来ると、いつか未来ではその事実に半ばキレる形で、『いっその事、作品の登場人物自身にどう行動するか考えてもらおう』という発想の下にアニメが作られるのではないかというのが私の読みです。
今日のAI技術の発展は目まぐるしいものがありますので、いつかはロボットのみならずアニメキャラまでもが自律行動ようなする時代も決して夢物語ではないと思いますね。
こうなれば、オタクの架空の人物優先の考え方も意味合いが変わってくるのではないでしょうか。
しかし、そうなって来ると人道の問題になりますね、アニメキャラに生の人格が備わる事になりますから。
そんな彼らに対してストーリーを面白くする為に苦難を与えるという行為は、要はこの人……いや神と同じ非情な娯楽となるでしょう。