雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】キアヌ体験入所を経て

 2020年10月12日(月)の朝にて、一週間の『キアヌ』体験入所がこれにて完了しました。
 以下は、キアヌ自体だったり、その他もろもろの要因からによる感想を書いていこうと思います。
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[1]まず、純粋に過ごしやすい
 普通の事なのかも知れませんけど、今までのホームのような圧迫感の無い家で、様々な場所のスペースも十分に取られており、それだけで血行が良くなりました。
 前に見学の際に私がリクエストしていた通り、二階の日当たりの良い部屋を提供してくれて大助かりでした。
[2]食事が美味しい
 これも重要ですね。今までのホームと違って職員さんが入浴介助をする必要が無い為に食事を作る時間があり、それにより宅配弁当を食べなくてはならないという事が無くて良かったです。
 そして、純粋に食事自体も美味しいのですよね。御馳走という訳ではなく、暖かみのある家庭料理で安心感がありましたね。
[3]手洗い、うがいが楽チン
 今までのホームでは洗面所と風呂場が一体化しており、かつスケジュールの関係で午後3時から入居者の入浴時間が始まります。
 なので、私が帰って来た際には大体洗面所が使えない状態なのです。
 その為、手洗いうがいをする為には断りを入れてリビングへ入り洗い場を利用しないといけないという有様でした。毎度毎度帰還の儀礼を、気を遣いながら行うのはどうにかならないものかと思っていたものです。
 それが、キアヌでは二階にも洗面所がある為に、わざわざ断りを入れて使用しなくてもいいのですよね。これが便利でした。
[4]自分で出来る範囲の事は自分でする
 キアヌでは食事の後には自分で使った食器を洗う、洗濯物は自分でする、自分の部屋の掃除を自分でするという取り決めがありました。
 今までのホームでは重度の障がい者が多かった為にそれらの事は職員さんがやっていてくれたものなので戸惑う所ではありましたが。
 こういうのって重要だと私は思う所ですね。自立を目指すには必要な取り決めだと感じました。
[5]職員さんも皆いい人
 これは重要な所ですね。高圧的な人が存在せず、今までのホームの理事長のような苛烈な人などとは無縁の信頼出来る人達でした。
 それも、管理者さんは甘やかすのではなく、問題のある事はしっかりと叱るという良い対処をする人です。
 しかし、職員さんはそのようでも、肝心の……これは後述します。
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 この後は、様々な要因からの問題点となります。
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[6]体温計の使用が面倒
 このご時世だから、キアヌでも体温をこまめに計る事になっています。それも、朝食前と夕食前の二回ですね。
 それを市販の体温計で行っているから時間が掛かるのがネックなのですよね。
 そこで、私が作業所で使っている通販で買える中国製のワンタッチの体温計を管理者さんに薦めたのですが……どうも購入に対して乗り気ではなかったのです。
 確かに通販ってトラブルが多いものですが、何とか説得出来はしないかと思う所です。
[7]椅子と机が確保出来なかった
 これが体験入所において一番難儀でしたね。
 体験故に荷物を持ち込む事は出来ず、最低限の物しか持ってこない状態でした。
 なので、当然机と椅子など持ち込む余裕もなく、この一週間それがない状態での生活となっていました。
 そこで職員さんに相談はしたのですが、あり合わせが無い為に結局自室には用意出来ず仕舞いとなりました。
 その際にリビングでの執筆を薦められたのですが……これも合わせて後述します。
[8]天気が悪かった
 この体験入所の一週間、秋雨前線からの台風14号というコンボの為に、水曜の午後から雨三昧という憂き目になってしまいました。
 なので、折角二階の部屋を確保出来て見晴らしが良かったのに陽の光にほとんどありつけないという悔やまれる結果でした。
 幸い終了の前日の日曜日には雨はほとんど降らずに散歩を満喫出来はしましたが……晴れ舞台に水が刺されてしまった気分ですね。
[9]立地
 最寄りの松戸新田駅まで徒歩約7分という便利な場所ではあるのですが。
 開けた所が少なくて、散歩が少しばかり快適には出来ないと感じた所ですね。
 店もスーパーは少し歩けば二つありますが、両方とも私が昼食の量を調整するのに重宝しているおにぎりの値段が100円オーバーと安くはないのが惜しいですね。
 後、ネットカフェ、三菱UFJ銀行GBAまでのレトロゲームを中古で売っている店も松戸新田近辺には欲しかった所です。
[10]入居者候補の一人に『大』問題
 結局この問題はグループホームでは避けては通れない事なのでしょうかね。これが、今回の体験入居に関して一番の問題でした。
 まず、その人が散歩に行ったまま夕食の時間になっても帰って来なくて、帰って来たのが7時15分という事がありました。
 その際に当然管理者さんはその人を叱ったのですが、それに対してその候補の人は『何で怒られなきゃいけないんですか!?』と反論した事が皮切りになってその人の本性が見えてきました。
 その後電話で母親には『(管理者さんが)優しいって言ったじゃねーかよ!!』と怒鳴ったり。
 次に管理者さんと話し合った際には『頑張りますって言ってんだろ!!』とまた怒鳴ったり。
 他に障がい者故に愛想良く出来ない人に対しては『ああいう無神経な奴が俺は一番嫌いだ』と平然と職員さんに吐いたり。
 後は就職という概念に取り憑かれていて、他の候補の人にしつこく就職しないんですか? と言い寄ったり。
 極め付きには寝起きで本調子じゃない時に他の気の良い入居者にごはんと味噌汁をつがせるというホームで過ごすという観点で確実にアウトな事をやらせたり。
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 最後のが大問題でしたね。今までのホームと違って入居者の問題が無くなるという望みが、これまた違う形で裏切られてしまった感があります。
 この事はキアヌで良く考慮しないといけないでしょう。願わくば私としてはその人はグループホーム向け(加えてその人の誇りである企業就職向け)ではないと切実に感じる所でして、その事をご家族で考え直して貰って、出来れば一緒に過ごしたくはないですね。
 そして、その人は良くリビングで過ごしている事が多かったので[7]と[10]のダブルパンチにより小説執筆が思いの外捗らなかったという訳ですね。
 しかし、最悪でも本入居の際に机と椅子を持ち込めば自室でその人と顔を合わせるのが最小限の状態で執筆が出来るようになりますから、その時からという事でしょう。
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 総合的にメリットの方が圧倒的に多かったのに、最後の要因のお陰で愚痴の割合が多い文になってしまって申し訳ないです。
 なので、最後にお目直しとしてこのキアヌの他のグループホームにはない醍醐味である『犬と過ごす』が実現されている証拠を載せます。
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 お名前は『こてつ』君と言いまして、品種はコーギーとの事です。
 比較的大人しくて人なつっこい可愛い子ですね。