[紙オムツ]
と、
[噛みオツム]
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『とある魔術の禁書目録』ですね。
頭に噛み付くという行為は、正に二次元だから出来る事でしょう。現実だと獅子舞いなんかじゃないととてもじゃないけど物理的には出来ませんからね。
この作品は、アニメで見ておくのが丁度いいのではと個人的には思います。
と言うのも、作業所の職員さんから原作小説の一巻を借りて読んでみた所、主人公:上条当麻の正義性がかなり苛烈なものを感じましたので。
彼の能力は魔法の産物を無効化する右腕というものな為か、彼は物事を推し進める為の方針がひたすら『否定』によって行うというものでした。
その局面を端的に言い表すと、実はインデックスを守る為に行動していた敵のステイルや神裂に対して『無能』だの『下っ端』だのと、言葉を選ばない態度というものです。
そんな辺り、小説で彼に触れた私は、モンキー・D・ルフィと似たようなモヤモヤ感を味わうに至りました。
なので、この小説は20巻以上続くロングセラーとなっているようですが、一巻がそうだったからどうも私は買って読もうという気にはなれないのですね。
対して、アニメでは彼はルフィのようにネットでは嫌われていない感じでしたからね。
寧ろ、『その幻想をぶち壊す(小説ではぶち殺すでしたが、アニメの表現規制の関係でこうなっています)』略して『そげぶ』は一時期とても流行った位ですからね。
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小説版の彼がそのような人物像にされたのは、建設性の薄いネットの思想に染まった人間に何とかヒーロー性を持たせようという鎌池氏の奮闘だったのではないかと感じる所ですね。
しかし、実際は彼は頭も使うし体も張るしと、行動に関しては実際のネットの人間とかけ離れている感じです。
そして、ルフィと同様に疑問に持ってくれて、新しい作品の誕生に繋げてくれる人も探していたという目論見もあるのでしょう。現にONE PEACEは遊戯王5D's(アニメ版)や海賊戦隊ゴーカイジャー等の誕生に影響を与えたと思えますし。
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その目論見が実った結果の一つが『これ』ではないかと私は思います。
このアニメはゼアルとは違って本当に子供にオススメ出来る良作になっています。
そして、主人公の遊我が一部の人間に過剰にデュエルが管理されている事に不満を持ってラッシュデュエルを開発するという否定ではなく肯定で語るという今までにない建設性を備えているのが、上条当麻を反面教師にしたと思える所ですね。
その裏付けがこのルークな気がしてなりません。彼の本名は上城龍久と上条当麻ととても似た名前になっているからです。