『秘封倶楽部』の主役の一人で、通称メリーな人物ですね。能力は境界を見る程度の能力となっています。
そして、このキャラクターのコンセプトは『ZUN氏流にウェンディ・ギャレット的キャラクターを作る』というものである可能性があります。
ウェンディの要素をZUN氏が噛み砕いて消化して再構成したのは綿月依姫だと考えられますが、このメリーはZUN氏自身がウェンディ的存在を築き上げるというのが目的でしょう。
その発端となったのは、恐らく二次創作小説の『東方夢日記の窓付き』にあるでしょう。
『ゆめにっき』の主人公である窓付きだった訳ですが、当作品では来栖川姫子と何故か余りにも共通点がおおかった訳です。
窓付きの章に入ったにも関わらず主人公として満足な活躍を最後までさせてもらえなかった、他人への依存する性質が強くその為に『真の主人公』の存在なしではいられない、むごたらしいいじめを受ける描写がある……等、共通点が多かったですね。
そこで、ZUN氏は半分自身の作品である東方を扱われた事もあって、来栖川姫子を反面教師にして作られたのがウェンディ・ギャレットなら、東方夢日記窓付きを反面教師にしたのなら……。
そのコンセプトで、マエリベリー・ハーンが作られた、そういう事でしょう。
まず、秘封倶楽部は相方の蓮子が主体で動くが、視点はメリーで綴られるという構造です。それに加えて、メリーは芯が強く、行動的な性格をしているという描写です。
その辺りがウェンディを参考にしていると思われます。
そして、彼女は『夢を見る』形で幻想郷に迷い込むという展開になります。その展開が窓付きのアレンジだという事でしょう。
そんな彼女が八雲紫と関連付けられた設定を持っているのは、何が狙いなのでしょうか。
※東方夢日記は残念ながら現在ではネットで入手は不可能となっています。にじファンのサービス終了でアットノベルズに移転してあったのですが、そのアットノベルズもサービス停止となってしまったからです。