雷獣ケーキ

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コスプレ! 聖女学園005

※この小説は成人向けとなりますので、18歳未満の方は御覧にならないようにお願いします。

【コスプレ! 聖女学園005】
 さやかが計らずとも、聖女学園の制服に身を包みつつも勇ましい肉体を醸し出す様に惚れ込んでしまった内心を隠しながらの『肝試し』は続いていたのであった。
 しかし、このような人に見られれば露出狂という烙印を押されても仕方のない出で立ちで以って行われているが為に、全くを以って本来の肝試しの役割を果たせてはいなかったのであった。
 要は、お化けのような存在と出会ってしまうかも知れないという恐怖は、今の二人には全く備わってはいなかったのである。
 それもそうだろう。これだけ人間の性感帯を弄ぶかのようなデザインの服に身を包んでいるのだから、最早二人は快楽の事しか頭になく、お化けなどどうでもいいという心情となってしまっていたのであった。
 そして、その誘惑に対して、二人は抗う事なく従順になっていたのである。
 夜の境内に響く、ぴちゃり、ぴちゃりという水音。
 無論、その正体は幽霊や妖怪の類いが発するものではなく、れっきとした人間から出されるものであったのだ。
 二人は、聖女学園の制服から肉体に送り込まれてくる快楽に素直に従い、本能のままに肝試しの道中に互いの肉体を貪り合っていたのである。
 その答えは、二人は道中で熱くむせ返るような接吻を施し合っていたという事なのであった。
「んむっ、ちゅぷ、ちゅう」
「ちゅぷ、つちゅ、ちゅっ」
 唇と唇が重なり合わせるという行為の為に、二人の口からは断じて言語は紡ぎ出されず、代わりに胸焼けを起こさせんばかりの喘ぎ声が奏でられてしまっていたという事なのだ。
 このようにして、二人は肝試しの道中にも関わらずに、道端で性行為を始めてしまったという事なのであった。
 その事に頭の中を焦がされつつもしっかりと認識した望は、暫し呼吸の為のキスの格闘戦から抜け出した最中に、まず呼吸を整える。
「はぁ……はぁ……」
 そして、脳に酸素を潤沢に送り込む望。それは、脳内にちゃんとした言語を組み立てる為に酸素を使って思考の巡りを良くする為であったのだ。
 その行為は手早く終わり、望は口に言語を発生させる為にまた呼吸を整え、そして言うのであった。
「これって、ぶっちゃけ『青姦』だよね?」
 青姦。即ち正式名称『青空姦行』の事を望は指摘していたのであった。
 その意味は、正に青空が広がる外の世界にて、堂々と性行為を行ってしまうという背徳的な行為の事なのである。それ故に、うまく人目を避けないと警察の御用になる等のリスクが付き纏ってくるのであるが。
 少々理屈を捏ねるとなると、今は昼間と正反対の夜中もいい所というものであるが、そもそもの論点が屋外で性行為とするという所である事に変わりはないであろう。
 そんな望の手厳しいツッコミに対しても、さやかは悪びれる事もなく言い放つのであった。
「そりゃあ、こんなえっちい服装でいるんだもの……えっちい事しないと始まらないでしょ?」
「…………」
 その言葉に暫し閉口してしまう望であった。それは、余りにも二言が生まれてしまっているというものであるからだ。
 そして、その矛盾を望は的確に出力するのであった。
「でもそれだと、『聖女学園』の方針に反する事になるよね?」
 これで、望はさやかを言い負かす事が出来ると高を括るのであったが。
 そう簡単に問屋は卸さないのがこの観月さやかという少女たる所以なのである。
「の~ぞ~む~、何事も物事は先入観に囚われていてはいけないってものだよ~☆」
「うっ……」
 そうのたまうさやかの異様な濃厚な雰囲気に、正論を突いた筈の望は思わずたじろいでしまうのであった。
 その望の見せた隙というものを見逃すさやかではなかったのである。
「こんなに気持ちいい制服なんだもん。気持ちよくならないといけないってものだよ☆」
「でも、それだと学園の方針に……」
 そう反論を続けようとする望であったが、彼は確実に自分の旗色が悪くなっている事には重々気付いていたのであった。
「これが通販に出した人は、学校の方針を守らせる為に作ってる筈がないじゃん☆」
 そう言ってのけたさやかの言が決定打となったのであった。その艶かしい雰囲気と言によって、望の反論の意思は完全に潰えてしまったのだ。
「うん、僕の負けだね……」
 その言葉と共に、望は項垂れてしまうのであった。その様は外見相応のしおらしさが醸し出されていたのだ。
 彼自身はそのように萎んでしまっていたのであるが、それとは全くを以って真逆の状態となっているものが否応にも存在していたのであった。
「ほら望、元気出しなよ♪」
 そう言ってさやかはおもむろに自身の手をある所へと持っていったのであった。
 その先には、安易に言葉にするのがはばかれるような場所であったのだ。
 そして、その手は寸分違わぬ狙いの元に、そこへと差しのばされたのであった。
「ひゃあああっ……!?」
 その後には、望の可愛らしい悲鳴が漏れる事となったのだ。
 彼に一体何が起こったというのであろうか。その答えは非常にシンプルにして、非常に剛速球な所であったのだ。
 他でもない、さやかは望のペニスをしっかりとその手で握り締めていたという事であったのだ。
 無論、これは男性の一番敏感なシンボルという事なのだ。故に、そこから発生する刺激というものは極めて濃厚なものであるのだ。
「で、出るぅ……」
 思わずそう望は言ってしまう。その様は、先程の理屈を突き詰めた強気な姿勢は完全に消え失せてしまっていたのであった。
 それらの事を吟味しながら、さやかは得意気に望に言ってのける。
「うそ♪ 今の望はセイエキなんて出せない状態じゃないの?」
「う……確かにそれは……」
 さやかに突き詰められた通りであったのだ。
 何せ、今の望のペニスにはしっかりとリボンが巻き付けられていたのであるから。
 ペニスにリボン。その様は非常に背徳的と言う所であろう。敏感な男性の象徴に、女性をあしらう為のアイテムを施しているのであるのだから。
 ここに今の望はその容姿も相俟って、男性とも女性ともつかない混沌とした属性を持つ存在へと変貌していたのであった。
 その『男性を女性として彩る』という事以外に関しても、このペニスリボンの効能が、今さやかが指摘している通りの内容なのなのは明白と言った所であろう。
 そう、ペニスをリボンで縛られる事により尿道がダムの如くせき止められ、これにより射精という放流が出来ない状態となっていたのであった。
 だから、彼は男性としてのお楽しみを一切消費する事なく、女性の如く快楽を貪れるような状態となっていたのである。
 それを知ってか知らずかは分からないが、ここに来てさやかの攻撃は激しさを増したのだ。
「という訳で、出ないんだから遠慮はいらないわよねぇ~☆」
「ひぃっ……」
 そのニンマリとしたさやかの圧倒的な雰囲気に、望は否応にも圧倒されてしまうのであった。そこから彼は自身の身に降り掛かる惨事というものが想像出来てしまったからだ。
「うりうりうり~~~~~っ♪」
「ひぃぃぃぃぃっ……!!」
 ノリの良い掛け声を上げるさやかと、今日一番の悲鳴を上げてしまう望。
 これが意味する所を想像出来る人も少なくはないのではないだろうか?
 そう、望はさやかの手によってペニスへの猛攻を加えられてしまっているのであった。
 それは至極簡単な事であった。さやかはその手で以て望のリボンの枷を施されたペニスを執拗に撫で回していったのである。
 その刺激は半端ではないだろう。射精が出来ないが為に快感の流動はペニスの中で暴れ回り、望の精神を嬲りに嬲っていったのだ。
「ああ~~~~っ!!」
 その余りにも強烈な快楽の刺激によって、滞る事もなく望は高見へと急上昇させられていったのであった。
(気持ちいい……気持ち良すぎる……)
 その感触は正に甘美そのものでありつつ、スパイスもふんだんに仕込まれた至極の快楽となっていたのであった。
 しかし、彼はすぐに気付く事となる。
(あ……)
 その事に望は焦りの念を覚えてしまったのである。
 本来ならこの快楽の果てにあるのは、無論白濁液をそのペニスの先端からぶちまける──射精なのだ。
 だが、生憎彼はそのペニスの先端付近をリボンで縛られているが為にその男性の最後の仕事をこなす事が出来ない状態なのであった。
 しかし、彼は確実に昂らせられてしまっているのである。故にその絶頂の流動は決して収まる事はないのもまた事実なのだ。
 そうなると、彼に待ち受けている結果とは一体何になるであろうか。
(あ……イクっ!!)
 絶頂。確かに彼はその感覚に包まれていたのであった。
 しかし、何度も言うように彼はペニスを塞き止められており、射精は決して叶わないという状態なのである。そこで絶頂となると、一体どうなるというのだろうか。
 ビクンビクンビクンビクン。確かにここで彼の内で収縮運動が起こり、ここで彼はアクメに達した感触に包まれたのである。
 しかし、やはり彼は射精をした様子はない。となると、これは一体何を意味するというのであろうか。
 その答えを、さやかが代弁してくれる事となったようである。
「おめでとう、望。今あなたは見事にドライオーガズムに達したという訳よ」
 それが答えであったのだ。
 それは、男性なら一度は夢見る境地の一つであろう。射精という一回ポッキリで終わる事なく、まだ続きを保ちつつそれでいながら『極める』事が出来るという夢のような領域なのである。
 しかし、その境地には訓練などが必要であり、そう簡単には達する事が出来ない所であるのだった。
 だが、幸い望には基本的なポテンシャルが元から備わっていたのであった。
 彼のそのスタイリッシュなインナーマッスルであしらわれた肉体は伊達ではなく、それを成しえた要因の一つに腹式呼吸を日常生活の中でごく自然に行える習慣が身に着いていたという事なのである。
 それにより、彼の前立腺の働きは非常に良好なものとなっていたのである。
 そこへ、今回の聖女学園の制服のコスプレに加えてペニスのリボンの中での責めであったのだ。
 このようにして、望はドライオーガズムの条件を悉くクリアし、今しがたその境地に達したという事なのであった。
 その事と今の自分の状態を認識し始めた望は、その実感が沸々と沸き上がるような心持ちとなっていたのである。
「はあ……はあ……」
 呼吸も整われ、それにより彼の思考がクリアになってくるのであった。
 そこから感じる感触は、『清々しい』の一言であったのだ。
 射精を促されてしまうと、どうしても敗北感というものを感じてしまうのだ。
 だが、それがない状態で達した事により、余り根拠のない所ではあるかも知れないが、勝利の余韻というものがそこには感じられたのであった。
 そして、そもそもがドライオーガズムという中々辿り着けない境地なのである。
 望も男なのである。つまり、彼とてその男としての一つの到達点に達した事は非常に歓喜してしまう所なのであった。
「やっ……た♪」
 そして、その悦びの気持ちを、彼は口に出して噛み締める事としたのである。
 そして、じわじわと彼の胸の内に湧き出る感情。
 それは『自信』なのであった。
(僕は、男の行き着く所へ行き着いたって事だよね♪)
 その事実に今の望には勇敢な心が備わっていったのだ。
 そして、一瞬の内に精神的な逞しさを手にした望には、もう臆する心はどこ吹く風となっていたのである。
「ありがとうさやかさん。お陰で僕はもう怖いもの知らずになる事が出来たから♪」
「……それはどうも」
 そんな望の態度には、さすがのさやかも思わず気圧されてしまったのであった。
 そこへ望の畳み込みは更に続いたのである。
「さやかさん。この後も『肝試し』、楽しみましょう。それじゃあ行きましょう♪」
「あ……うん」
 そんあスラスラと雄弁な言葉が出てくるようになった望に、さやかは狐に摘まれたような心持ちとなってしまうのであった。
 そして言葉通りに、望はそのまま歩を進めてさやかの先へと繰り出していったのであった。
 そんな彼は、聖女学園の制服故に後ろからその逞しくも柔らかそうな尻肉をはみ出させてもなお神々しい雰囲気を醸し出してしまっていたのだった。

◇ ◇ ◇

 その望に呆気に取られながらも彼に着いて行ったさやかの心境は複雑なものとなっていたのである。
(う~ん……)
 そう心の中で唸り声をあげるしか彼女には抗う余地が無かったのであった。
(何か、違うんだよねぇ……)
 それが彼女の現在の心の叫びとなっていたのである。
 その理由は複数存在したのであった。
 まず、この聖女学園の制服は女性の恥じらいを高めさせて(男性にとって)理想の女性を生み出すというのが目的なのである。
 故に、恥じらいどころか逆に勇気すら持たせてしまっては本末転倒もいい所なのである──それが着ている者が望という女装美男子であっても、である。
 そして、何よりこのような悟り染みた境地を獲得してしまう望は断じて望ではないとさやかは思う所なのであった。
 彼女にとっての望は、どこか頼りなくて、それでいて誠実な事が、その少女っぽい容姿によってより引き立てられているという可憐な存在という像なのである。
 それが、今のような逞しさすら感じさせてしまうような立ち振る舞いをしてしまっては、彼女の理想像から掛け離れてしまう所なのであった。
 そして、彼女は思う。
(いんや、まだ軌道修正は出来る。これから私は望を本来のイメージにコレクト(訂正)させてあげるわ!)
 そのようにして心の中で密かに闘志を燃やすさやかの事は露知らずな望であったのだ。
 そして、一行はひたすら夜の境内の中を歩く中で新たな展開へと辿り着いていたのであった。
 その答えを、今しがた望は口にするのであった。
「あ、お賽銭箱の所まで来たね♪」
 それが答えであったのだ。一行は境内の森の中を歩き続ける中から、こうして執着地点へと辿り着くに至っていたのである。
 それは、いよいよを以って、この聖女学園制服のコスプレ露出を行うという神の意思にも反するような行為の終わりを意味するのであった。
 その事を望は感慨深く思うのであった。──こうして聖女学園の無防備な制服を着て『戦う』という行為に『見事に打ち勝った』のだと心の底から湧き上がる高揚感が何とも言えなかったのであった。
 そこで、望はそれを記念してこうさやかに提案するのであった。
「さやかさん。僕らはこの聖女学園の制服を着て戦い抜けたのももしかしたら神様のお陰かも知れないから、ここでお賽銭をあげるというのはどうかな?」
 そう言うと彼は予め密かに右腕に備え付けらえていた超小型の小銭入れへと意識を向けたのであった。
 それは、この薄いという表現では事足りない程の最低限も無い生地の服を着ているのだ。そこに普通に財布を忍ばせるような猶予はないが故であったのだ。
 そして、そこから望は、今回の事は非常に良い思い出となったが為に、奮発して五百円という小銭最大の大金を取り出そうとしていたのであるが。
(……させない!)
 そう咄嗟にさやかは弾かれるようにそう思うのであった。
 それは、多少なりともそんな大金をむざむざ実在するかも分からないような神様に捧げるのが勿体無いという念もあったのであるが。
 その論点は、もっと別の所にあるのであった。
 それは、このまま望に悟りを開かせたような清々しい勝利の状態にしたままにするというのがさやかには許せなかったのだ。
 ──このままだと、望がどこか遠くへ行ってしまうのではないのかという恐れもそこにはあったのである。
 その念から、さやかは迷わずにここで『事』を起こすのであった。そこには、望が自分の元を離れるのではというのとは別に、恐れは全く無かったのであった。
「えいっ♪」
 望にとって、突如として背後からやたら威勢のいい掛け声がしたかと思うと、徐々に彼には耐え難い衝動が襲ってきたのであった。
(……これはっ!?)
 そう思う望であったが、その感覚は彼が実に慣れ親しんだものであったのだ。
 ──射精してしまう。
 そう、ペニスから白濁液を盛大に放出してしまう、あの男性の最大かつ使い切りの悦びの瞬間の事なのであった。
 しかし、彼は思うのであった。今の自分には強固にペニスに縛られたリボンが──。
「ないっ!?」
 それが今は存在していなかったのである。そこには何者の邪魔もされていない肌色の肉棒だけが存在していたのであった。
 そして、無論それは突如として枷を失った事によって、激しく脈動を始めていたのである。
 このような事態になったのは他でもないだろう。
「さやかさん、何で!?」
 その犯人の名前を望は声を大にして叫ぶのであった。
 その問いにさやかが答えるのであった。
「だって、望ったらドライ決め込んだ後、別人のように凛々しくなるんだもん。そんなの望じゃないんだからね?」
「さやかさん……」
 そのようないつになくしおらしいさやかの振る舞いに一瞬呆気に取られる望であったが、すぐにそんな場合ではない事に気付くのであった。
「で、出る……」
 そう、彼は今すぐにでもペニスから精液を吐き出して快楽の呪縛から解放されようと自身の脳の意思に反して体が決定しようとしていたのだ。
「ほらほら、そのままじゃ望自身の『お賽銭』を賽銭箱にぶちまける事になるよ♪」
「──っ!!」
 それは困る、望は迷わずにそう思うのであった。
 それは神に反する行為の極みと言えるだろう。精液というふしだらの産物を、賽銭代わりに賽銭箱に注ぎ込むなど、恥知らずもいい所であるのだから。
 こういう時でも真面目な望はそんな事になってたまるかと気持ちを引き絞るのであった。
 そして、弾かれるようにその惨事を避ける為に、さやかの方を向き直ったのである。
「!!」
 その瞬間、望は一瞬驚いてしまったのであった。
 何故なら、視線をやった先にあったさやかは今、座った状態であられもない姿となっていたからである。
 と言っても、やっている事はスカートのスリットを左右に開いて、その中の膣部を曝け出しているだけであったのだが。
 その行為一つだけで性に飢えた女の姿にさせてしまう辺り、この聖女学園の制服は性を醸し出す効力に特化した代物と言えるだろう。
 その状態から、さやかは艶っぽい声で望に言うのであった。
「望~、あなたのおさいせんを入れたくないなら、選択肢は一つしかない事は分かるよね?」
「さやかさん……」
 そんな彼女に対して、思わず望は固唾を飲んでしまうのであった。
 更によく見れば、彼女の開かれた膣部からは、大量の愛液がだだ漏れしたいたのである。
 ──彼女とて、幾ら軽口を叩こうとも、この聖女学園の制服で肉体が興奮しない筈は無かったのであった。
 それを感じさせずに気丈に振る舞っていたさやかに心打たれた望は、そんな彼女の心に応えなければならないと思い、すぐに行動に出たのであった。
 即ち、それは挿入であった。ペニスを膣内にねじ込む、男性と女性が一つになるその瞬間へと迷わずに望は向かったのである。
 ずちゅううううっ……。肉のねじ込まれるのと、愛液と先走り汁の混じった液体が卑猥に水音を奏でるものが発せられたのであった。
 それは実にスムーズに行われたのであった。何せ、二人とも本番の為に必要な潤滑油代わりの液体を潤沢に滲ませていたからである。
 そして、この瞬間に望には安堵の念が生まれたのであった。
「さ、さやかさん……出しますよ!」
 それは、膣内射精の宣告であったのだ。望はさやかの中に自身の爆発寸前のペニスを逃げ込ませて賽銭箱への射精を回避した事により、安心感に包まれていたのである。
 そんな望に対して、さやかの答えは決まっていたのであった。
「いいよ、そもそも私もそのつもりだったんだからね♪」
「さやかさ……」
 そのさやかの言葉が彼にもう我慢する意味合いを失わせ……。
 ドクンドクンドクン、どぴゅるるるるっ……。
 こうして望は幼馴染の神聖な箇所への自身の分身からなる放出を施すに至ったのであった。

◇ ◇ ◇

 こうして、一つになる事をこなしたさやかと望は、境内の鐘の前でお祈りをしていたのであった。
 それは、聖女学園の制服によって距離が縮まった自分達がこれからも末永く幸せに生きていけるようにという切実な願いなのだった。
 それを終えた望は、ふとこう言うのであった。
「それにしても、この制服を性行為に使うなんて、まるっきり本来の使い方じゃないよね?」
 まさにその通りなのであった。聖女学園の制服は、女生徒を無防備にさせた上で『セックスはしない』という状況に追い込む事で、蛇の生殺し状態にしてその乙女心を育むというのが狙いなのであるのだから、性行為を行った時点で本末転倒もいい所なのであるのだから。
 だが、ここでさやかはあっけらかんとして言い切るのであった。
「その辺りは、これを通販に出した人もそういう『違反』をさせる事をそもそもの目的としたでしょう?」
「……確かにね♪」
 そのさやかの推論に、望も思わずクスリと笑ってしまうのであった。
 そして、さやかはもっと大切な事を締め括りに言う。
「それに……、今重要なのは、私達がこうして幸せになれたって事でしょう?」