【雑記】アニメ感230506
[ドラゴンボールZ]
《概要》
鳥山明先生の執筆する人気冒険バトル漫画『ドラゴンボール』の続編漫画・及びそのアニメ作品。
無印の頃とうって変わってほぼバトルのみに従事する事となり、その内容も激化していったシリーズとなっています。
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《心構必要度》
【★★★★★★☆☆☆☆】6
骨が折れる、体が貫通する、引きちぎれるといったスプラッターな表現が頻出するという今で見るとえげつない描写となっています。
しかし、絵はZに入って等身が上がったもののコミカルさは健在なので6という位の数字になるという事ですね。
こういうエグいのを少なく観たい場合には『ドラゴンボール改』がいいでしょう。アニメが原作に追いつかないようにするという意味での引き伸ばしも無くされてテンポが良くなっていますので。
しかし、それの場合だと無印での設定が無視されているケースもあるのでZ『だけ』が好きという人にしかオススメ出来ませんね。
(一つ例に挙げると本来ならば月は亀仙人が破壊したのに、改では健在でありピッコロが破壊するという展開になる等)
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《総評》
まず、どうしてもアンチ染みたものになってしまう事を予めお詫びしておきます。
と言うのも、このシリーズは鳥山明先生が『進んで描いた』ものではない可能性が高いからですね。
聞く所によるとZというのは先生が早く終わらせたいからアルファベットの最後の文字を用いたという話がまずあります。
そして、悟空のZでの設定であるサイヤ人としての名前である『カカロット』。
ライバルは野菜そのものなのに主人公は人参という微妙な所になっているのは恐らく。
今まで私は幾度となく人参が一つの献立の中に複数の料理に取り入れられているというケースを見た事があるのですよね。
つまり、人参は料理の水増しに使われるケースが多い。その事から悟空のサイヤ人名を人参にする事で『Zは水増しである』という隠れたメッセージを鳥山明先生は打ち出したと思われる訳です。
やはり、ピッコロ大魔王がラスボスであるというのが先生の意向であり、最後の天下一武道会でのピッコロはEXボスという位置づけだろうと考えられますね。
それで、彼等との戦いが最後という事で苛烈な描写にして締め括りを派手にしたのだろうという事です。
しかし、その無理矢理描かされた作品がバトルだけを行い戦闘力が重視されるという只管物理的強さを求められる展開が逆に凄まじい人気が出てドラゴンボールの代名詞となってしまったのも事実な訳ですね。
でも、その作りがかなり危なっかしいものであったのだろうという事であって、それを支えていたのが『戦闘力という物理的強さを数値化する制度』と『悟空が強敵と戦う際には上半身裸になっている描写』という要素だと冗談抜きに思われ、その両方がきっぱり無くなった人造人間編からは人気が低迷していったのだろうと考えられる訳です。
創作家はユーザーを楽しませるのが義務であるのも一つの側面であろうけれども、『本来手掛けたくない作品を無理矢理作らせる』事への問題点の集大成になっている作品の一つだと思われますね。
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