【雑記】小並感にはならないようにしたい230507-01
[とある魔術の禁書目録]
《概要》
鎌池和馬氏の小説であり、アニメ展開も同じ世界観の作品からでありながら三作も作られるという本腰の入れられたシリーズとなっています。
学園都市と呼ばれる近未来での世界が舞台で、その中で他の世界からやってくる魔術師等との抗争が描かれます。
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《心構必要度》
【★★★★★★☆☆☆☆】6
電撃文庫の小説である為……というべきでしょうか、結構な凄惨な描写はありますね。でも、一巻を読んだ限り死者は出ていなかったので、表現的な所では問題ないでしょう。
しかし、結構な高めの数字となったのは主人公である上条当麻の口の悪さにありますね。
インデックスを幸せに出来ない自分達に苦しむという事情のある神裂・ステイルコンビに対して、上の命令に疑問を持たずに行動していたからと『無能』だとか『下っ端』だとか主人公なのに悪役レベルで罵るという事をしています。
これは、ルチアーノとディヴァインの口の悪さを足して二で割っていない事に繋がる訳ですね。
つまり、遊戯王5D'sでのこの数値を9にまで登り詰めさせていたディヴァインと同等以上の口の悪さだけで言えばそうなりますね。
これが許されてしまう辺りは、彼が主人公だからという理由以外に無い所でしょう。
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《総評》
ラノベでは貴重な三人称描写で読みやすくなっていますが、前述の通り当麻の口の悪さが一級品である事に気をつけないといけないでしょう。
その彼は一巻の最後で『記憶破壊』された状態となって以後はそれまでの自分の情報から、自分自身を演じるというスタンスを取って行っているとの事なので、そこからどうなっているかは今の私では分かりませんね。
しかし、御坂美琴のような物理的強さから選ばれた人間となっている者が主人公の一人となっていくので、ドラゴンボールZ時代の悟空の味が忘れられず、それでいて活字に手を出したいという人にはうってつけの小説となっているでしょう。現在でも執筆は続けられているので、Zと違って終わる気配もなく延々と味わえるでしょうから、ずっと物理的強さを体感したい人には見事に合致していますね。
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