雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】アニメ感230508

【雑記】アニメ感230508
ガン×ソード

《概要》
 キャッチコピーは『痛快娯楽復讐劇』。
 罪を犯した地球人が流刑されていき文明が築かれていった囚人惑星エンドレスイリュージョンが物語の舞台。
 そこで恋人を殺されたヴァンと兄を攫われた(実際には兄が自分の意思で同行していあ)ウェンディが共通の敵となるカギ爪の男を追うべく行動を共にする所から物語は始まります。
 同名の漫画版の展開されていますが、スクライドの時以上に漫画担当の人に好き放題させていて全くの別物となっていますので、『漫画も読んでガン×ソードをコンプリートしたい』と思って手を出すのは無意味となっています。
 しかし、最終回でウェンディのペットのカメオが巨大になっている描写は漫画版のカメオのオマージュだと思われます。
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《心構必要度》
★★★★☆☆☆☆☆☆】4
 カギ爪の男が常軌を逸した人格となっており、温厚でありながら弾みで人を殺してしまうという悪癖があり、それの描写が被害者の悲鳴と共にかなり生々しいのでそこにまず少し気をつけておく必要があります。
 それ以上にヒロインのウェンディがアクション面での活躍がほぼ皆無となっているという点を予め知っておく必要があるでしょう。
 声優と銃繋がりで夕叢霧香のような活躍を期待すると拍子抜けしてしまうので注意が必要ですね。
 サブパイロット的な活躍もしないのでスパロボでも会話のみの役割となっていてどうしても立ち回りが地味になってしまっています。
 そして、復讐を掲げる主人公というものは紆余曲折あってラスボスの事情を知ったりして和解したり復讐ではなく正義の為に戦うというケースが多いですけど、ヴァンに関してはキャッチコピーの通り復讐を『完遂』してしまうので復讐が決して良いものでないと認識出来る精神が必要となっており子供向けのアニメでは無くなっている事も注意事項でしょう。
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《総評》
 銀河万丈氏演じる記者との対談であしらわれている大人となってウェンディの次回予告での弁の通りに『敵も味方も一生懸命』であり敵にもそれなりの信条や事情というのものがあって、勧善懲悪に疑問符を持つ人には是非ともオススメなアニメとなっています。
 しかし、前述の通りにウェンディの物理的な活躍が芳しくないので、その事を事前に知っておく必要がありますね。
 精神的に着実に成長していくウェンディの良さを知るにはこのアニメを作るに当たって反面教師にされたであろう『神無月の巫女』の、虐待された事による精神的成長が滞ってしまっている自我が希薄な来栖川姫子や、敵と見做した者には手段を選ばずかつその動機も傍から見たら幼稚なイズミの事を知っておく必要がありますが、その為に神無月の巫女を観るのはオススメ出来ないのでウェンディの印象はどうしても地味になってしまうでしょう。
 しかし、前述の通りに勧善懲悪ではなく洗練された人物描写となっており、噛めば噛む程味が出るスルメのような作品となっており。
『自分の考えを持って観たい』という人には当時のライバルだったアクエリオンが答えを強烈に用意されたアニメだったのに対してこちらはユーザーに委ねられるという作りになっておりオススメで、そういう『エンターテイメント』の意味では何かと腑に落ちない展開の多い次回作のコードギアスよりも役割を果たしていると感じる所ですね。
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