【雑記】小並感にはならないようにしたい230509
[ジョジョの奇妙な冒険]
《概要》
荒木飛呂彦氏の執筆する大人気にして超大作の漫画・及びそのアニメ化作品となっています。
その特徴的な不気味さの表現は他の追随を許さない程の独特なものであり、気持ち悪いけど慣れると癖になるという代物です。
それだけでなく、人間賛歌が一貫したテーマとなっているだけあって哲学的で奥が深い描写も評価を高くする所でしょう。
そして、第○部という話の仕分けがなされており主人公や舞台が一新される為にマンネリ化の防止にもなっている巧みな作りもポイントが高い所でしょう。
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《心構必要度》
【★★★★★☆☆☆☆☆】5
『ゴゴゴゴゴ』なだけに5という訳では決してないです(多少は意識しましたが)。
グロや人死には多いですけど、鬼滅の刃や呪術廻戦のようにそれが大っぴらに描かれるのではなくて、謂わば『ドライなエグさ』という感じで前述の二作と違ってクールな表現になっている感じですからこの数字が適切だと思って点けました。
(それでも、チョコラータのグリーン・デイのように時折数字以上のエグさになるケースもある事は注意書きしておきます)
前二者が津波のように攻めてくるのであれば、これは『霧で包まれる』という表現が適切でしょうか。
後、基本的に復讐が肯定されるのでそれを鵜呑みにしない精神が要求されて荒木先生の口述通り大人向けの作品であるという事にも意識を向けておかないといけないでしょう。
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《総評》
そのタイトルの由来は、当時流行っていたドラマである『世にも奇妙な物語』から来ていると思われます。
このドラマの独特の不気味さを『自分流に漫画に落とし込みたい』と思って試行錯誤していた所でそのスタイルを確立したのが第三部からだろうという事ですね。
ここから北斗の拳に似通ってしまっていた絵から独創性のある絵になり、そしてスタンドも確立されていきましたので。
なので、スタンドという名称の由来は『ストーリーテラー:タモリ』を捩ったというのが一つにあり、その一つの締め括りとなるのが『ザ・ワールド(世界)』だったのも『世にも』の部分を捩ったからではないだろうかと思われる所にありますね。
そういう経緯から第三部から変化して行ったので、古参とそれ以降の人との評価で差があるのですね。
古参の人は何でもありかつ物理的強さが存分に盛り込まれた第一部から第二部までを基本的に評価するのに対して、それ以降の人はアイデアが整理されて表現される第三部からという構図になっています。
そして、古参でもその移り変わり期間である第三部の評価はそれなりなので、この部が両者から評価される為に一番人気になっているだろうという事ですね。
なので、この記事を読んでこれから読もう・観ようと思ってくれた人には第三部からがオススメという事になりますね。
最後に擬音に関しても世にも奇妙な物語の影響からだと推測するのが妥当でしょう。
ドラマで使われる効果音も文字にしたいと思ったのが他でもないこの世にも奇妙な物語であり、そして荒木先生は当時は子供向けでないからアニメ化する必要もないだろうと思っていた事から『漫画で奇妙な物語張りの効果音を出したい』と思って表現していた所から他とは違う擬音というイメージが確立していったのでしょう。
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