【雑記】小並感にはならないようにしたい230527
［東方儚月抄］
《概要》
東方projectの漫画作品東方三月精に続く二作目の作品。
物語は幻想郷の一部の面子が月に侵略やら出向きやらを行うという構図となっています。
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《心構必要度》
【★★★★★★★☆☆☆】7
『悪い方が負ける』というヒーローもののお約束を自分が侵略者側の視点となって描かれるという作りになっていますね。
しかし、主役側が華々しい勝利や活躍を行っていくというのに我々は慣れてしまっており、それはギルガメッシュ叙事詩という5000年前から続いてきた人間の伝統なのでそう簡単にそこから抜け出す事は出来なかったという事でしょう。
また別の問題としてこの作品のアンチがかなり多いのでこれの二次創作が毛嫌いされているか依姫への理解不足が生じていて二言目には『穢れ』のサイコパス染みた人物に描かれるケースが非常に多くなっていたりと、二次で発展する東方でありながら二次での展開に余り期待出来ないという事にもなっています。
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《総評》
紫が歪んだ思想を持つ月から戦争を起こさせず幻想郷を守る為にその中でありながら下手な地上人よりも物事が分かる綿月姉妹のヒーロー性を持たせる為に自分達が侵略者の立場となって需要を作るという話。
そういう意味から、月との今後の関係が重要となってくるのでこの作品は『前日譚』という意味合いが強く、『本編』はそれぞれのユーザーが作っていくという基盤をZUN氏は作ったのだと感じますね。
なので、その後のZUN氏は鈴奈庵とか茨歌仙のように9巻、10巻と築き上げていったのに対してこれは3巻と少なめになっているのもその為でしょう。
肝となるのは、敵でありながら才能と努力を兼ね備えており配慮もあるという隙がほとんど無い依姫の価値と、それ陰で支える豊姫の事をどれだけ許容出来るかにあるでしょう。
その事を受け取って私は『MOONDREAMER』という儚月抄の続編小説を書いたので、機会があったら読んで欲しいですね。
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