
お久しぶりね、【月水金符「ヴワル図書館」】のコーナーの小説紹介へようこそ。
今回は久しぶりに夏目漱石となる次第ね。
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[虞美人草]
(ぐびじんそう)
これは、夏目漱石が初の小説家としての商業作品として打ち出した作品になっているわね。
そして、よみやすい三人称作品になっていて、特筆すべきは特に中心となる主人公を設けていない群像劇になっていたという事ね。
その上で群像劇だから客観性というものが強調されて、ほぼ全ての登場人物に『落ち度』と『野心』が設けられる事になっているわね。
つまり、劇中に信頼出来る人間が登場しないので、客観的に読む必要が出てくる訳で、主人公や特定の人物に自己投影したい人には向かない所になるわね。
そういう訳なので、こういう作品を紹介する上でこの【月水金符「ヴワル図書館」】は活躍する事になるのではと思う所ね。作中に信頼出来るキャラクターが出ないのを、こうして私のような看板キャラクターが紹介する事によって安心感を出させて紹介出来るという感じで。
今回の紹介で読者の方はどう思ったか気になる所ね。
最後に纏めとして、方針は『学者の地位』と『男女関係』という昼ドラ的な感じに仕上がっているので、万人受けでは無い所でしょう。
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[心構必要度]
【★★★☆☆☆☆☆☆☆】
3
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孤堂先生の容態から結核ではないかと思われながらも詳細は明かされないで終わる、中でも一番の問題児だった藤尾の自殺というショッキングな結末で終わるけれどもドライに描かれるからこれ位という所ね。
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[小悪魔に捧げる三枚]
こういう感じで、登場人物は客観性を追求したのか殆ど苗字で記される事になるわね。

クレオパトラという表現が何度か登場して、それが最後に藤尾を指す事になるわ。

小夜子ね。この作品では珍しい、名前で表現された人物になるわね。



