今度はギガちゃんじゃありません(笑)。
この作品、物議を醸した問題作である『東方儚月抄』に似ているのですよね。
と言っても全てではなく、構成が『儚月抄から敵味方の概念と依姫のような存在を抜いた』作品と言えます。
つまり、儚月抄上巻までのような構成と作風で全10話が進められた訳です。
大半の人は、(京騒戯画が本当に儚月抄をベースにオマージュしたなら)妥当な判断だと思うでしょう。
しかし、私は依姫というヒーローが敵側にいたからこそ考えさせられるものがあって、当ブログに掲載している『MOONDREAMER』製作に至った訳なので物寂しさがあります。
ですが、儚月抄のような展開は滅多な事でするべきでなく、あの作品一つだけに留めておくべきでしょう。
故に京騒戯画から、『敵味方の概念が抜かれた』のは真っ当な判断だと思います。
しかし、もう一つの『依姫のような人物がいなかった』という事です。これにより物事に丁寧、冷静に対応する者がいなくて私的に寂しい感じがしました。
でも、それがタイトル通りの騒がしさに繋がったとも思います。要はストッパー役がいない為に登場人物全員がやりたい放題だった訳ですよね。
後、この作品のテーマの一つだった『家族の再生』が、依姫のような出来る人物がいたら容易だったでしょう。現に劇中の一番の問題児は父親にして創造主の稲荷でしたから。
(この見た目ですが、肉体を作り変えている父親です)
と、京騒戯画のテーマを掘り返してみるとやはり『歯止めの無さ』がウリだったように感じます。
なので、尚の事0話のノリで本編を作って欲しかった所ですね。