雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【アニメ】世話やきキツネの仙狐さん12

 フラグも思わせぶりなだけで、普通に仙狐さんも戻ってきてハッピーエンドな最終回です。
 個人的には私はシロが好きでしたね。欲に忠実ながら、面倒見が良くて義理堅いという性格は好感が持てる所でした。
 後述する最終回仕様のEDから見ても、このアニメは二期はどうもなさそうな気がします。
 それでも、十分に物語の意味は出せていたと思いますので、これで区切りの良い所でしょう。
 しかし、それにより最近のアニメの、1クールで打ち出して、運と人気があったら二期の可能性もあるというのはその作品の面白さを損ねてしまうと常々思っています。
 それは、分割2クール手法の草分けと言えるだろう『超重神グラヴィオン』で痛感しているのですよね。二期目が慣らし運転から始めるという作りが、物語が前期から一旦切られていて、すぐに急展開となって新しい話として心機一転も出来ないし物語を追う継続意識も切られるという八方塞がりとなるという。
 脱線はここまでにして、最後もこれで締めさせてもらいます。
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【今回目が入った絵】
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 劇中劇、『稲荷少女ヨーコちゃん』最終回の展開。
『ヨーコ、行きまーす!』やらファンネルやらアクシズ張りの彗星やら、何故こうもガンダムのパロディーになったのかという私の考察は後ほど。
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 はい、こうして仙狐さんは戻って来ます。
 一安心なのですが、何度も言うように無理矢理アニメ用のシリアスに作られた感があってやるせない所ですね。
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 こうして、玄人が闇に囚われている元凶の一因である三鷹と上司と、仙狐さんの料理で打ち解ける特殊EDの図が二期はないだろうと感じる要因という訳ですね。
 明らかに、彼等はリムコロ氏の方針では『打ち解ける』対象ではないと思われるからですね。
 なので、この絵を出した後に二期をやったら雰囲気が矛盾した展開になっていく事儲け合いなので。
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【最後に考察】
 この作品が生み出された一因となっているのは、恐らくビーストサーガのTV放送打ち切りによりリムコロ氏も心に欠損が生まれて、そこからその欠損を埋め合わせようと作られていったように思いますね。
 まず、獣系である事。
 そして仙狐さんは狐火を使わせたら天下一品である事からライオーガ。
 次にシロがその気になれば空を飛べるという話からキャプテンイーグルに準えられているように感じます。
 そして、ビーストサーガは東方儚月抄で溶け合わせずに混在させた『ガン×ソード』のような多くのキャラクターが武人性を持っている依姫関与部分と、『新世紀エヴァンゲリオン』のような確信を突かない台詞回しで群像劇を行っていくという依姫非関与部分の二つの要素をこちらではしっかり混ぜ合わせた見応えのある内容でした。
 それから、京騒戯画の話が出て来ます。
 こちらは儚月抄の成分の内、ガン×ソード部分が依姫無双と呼ばれる悪評が圧倒的に多い為か、それを除外してエヴァ部分だけにしたような内容となっていました。
 問題なのは、それがビーストサーガのTV打ち切り後に放送された事ですよね。
 もしかしたら、リムコロ氏もビーストサーガの代わりとなるようなアニメを無理に探そうとして京騒戯画を見た事により虚無感に襲われたのかも知れません。
 その事が劇中劇に影響していたのではないでしょうか。京騒戯画には敵味方の概念はありませんが、分類的にラスボスに近い存在に『稲荷』というキャラがいましたので。
 加えて、ヨーコちゃんの声優が件のアニメで主人公のコト役をやった釘宮理恵氏である事も裏付けになりそうですね。
 後、ヨーコという名前のキャラクターも京騒戯画には登場し、そのキャラは正に高円寺のような立ち位置と性格をしていました。
 その事が、高円寺がヨーコちゃんのファンであるという設定に繋がっているのでしょう。
 なので、この劇中劇は京騒戯画を意識しまくった概念という事で、京騒戯画儚月抄の内エヴァ成分だけを残した→日本が誇るロボットアニメはエヴァに並びガンダムが存在しているという事から最終回がガンダムのパロディーになったと思われるという事です。
 最後に締めくくって私が言いたいのは、この『世話やきキツネの仙狐さん』は、小野監督がビーストサーガを打ち切った事による効果を期待した、生み出された作品の一つであっただろうという事であり、ここに小野監督の試みが一つ実ったのではないかという事ですね。

※追記

 この最終回の展開は、この動画をくれた人曰く原作にある展開との事でした。

 なので、そういった展開がアニメの最終回という一括りにもってこいといった所だったのでしょう。