雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【デウスXマキナのよろず大百科】メアリと魔女の花

メアリと魔女の花

借りぐらしのアリエッティ』の監督をして有名になった米林監督がジブリで培ったスキルを元に手掛けたスタジオボノックの映画ですね。
 大まかな流れは主人公の赤毛の少女メアリ・スミスが森で不思議な花を発見し、その花の名前が『夜間飛行』というものである事が判明すると共にその花には触れた人を一時的に魔法使いにする力があり、それによって魔法の箒の力によってメアリが辿り着いた魔法大学だったが、そこでは実は……というものです。
 作品の作りは米林監督らしく『観る者に委ねる』というものであり、テーマを押しつけがましく強烈にぶつけては来ないので、宮崎駿監督作品の味にどっぷりと浸かった人には少々物足りないかも知れませんね。
 私はこちらに考える余地を与えてくれる監督の作品が好きですね。
 恐らくこの作品のテーマは力・探求・技術発展への行き過ぎた渇望への警鐘を鳴らすという所にあるように私は感じました。その辺りは現代社会が過剰な技術力の進歩をして犠牲を顧みずに突き進んでいる事に監督が危機感を感じたからに思えますね。
『魔法なんか要らない』で締め括ったのは、力に頼りすぎずに生きる事へ意味合いを見出すメッセージだと私は受け取りました。
 後、何だかんだで悪役がいると物語が面白くなってしまうものというのもここに言えるでしょう。
────────

【心構必要度】
★★☆☆☆☆☆☆☆☆]
2

 予想通りの展開ですが、マダムにピーターが人質にされた事をカミングアウトされるシーンはドキリとするものがあります。
 それ以上に、ピーターが魔法研究により魔法生物に作り替えられそうになる際に服を寝間着のようなものに着替えさせられている表現が生々しい所というのもありますね。
 しかし、ハッピーエンドなので安心して観られる所でしょう。