雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】アニメ感230509

【雑記】アニメ感230509
遊戯王ゼアル]

《概要》
 遊戯王デュエルモンスターズアニメ展開第四作となる今作です。
 特徴として、前回のシンクロ召喚は登場せず、新たに同じレベル同士のカードを重ね合わせて呼び出す『エクシーズ召喚』が導入された事にあります。
 加えて、初代から前作まで地続きだった堂美野町世界から一新された全く別の世界での展開になるというのが最大の特徴ですね。
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《心構必要度》
★★★★★★★★☆☆】8
 子供向けを目指して作ったとありますが、その実作風だけがそれであるという事に注意しておかないといけないでしょう。
 要求されるのが『悪を許していく』という子供には無理で、大人にもやる意味がないものとなっていますのでオススメ出来る人は極めて限られてくるというものです。
 逆に言うと悪が裁かれるというケースがほぼ皆無なので、悪役が報いを受ける従来の作品が好きでないという人には願ってもない機会だったという事で、それにより東日本大震災直後真っ只中だったり地デジ化完全移行という劇的な環境もあってカルト的人気も得たという訳でしょう。
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《総評》
 桑原智監督がディヴァインに自己投影して生まれたので被害者の立場ではなく、加害者の立場から報復されると困るから復讐を否定するという事をしたので、復讐が良くない事と思っている人にも受け入れがたい描写が続いていきます。
 しかし、5D's紹介での記述の通り桑原監督もディヴァインの被害者という見解が十分に出来ると思うので、一番悪いのは小野勝巳監督にディヴァインを作らせた存在に他ならないという事になるでしょう。
 加えて、ディヴァイン救済の役割を一身に請け負っていただろうIVがまだ登場しない2クール目までは多少の矛盾があれど十分に楽しいと言える作品が作れており、かつその後の監督は原作アリのアニメ化作品の監督として安定していくので、監督は悪を許させようとしなければエンターテイナーとして十分の力量を持っていると言えるでしょう。
 個人的には今では一世を風靡しているゴールデンボンバーの『僕クエスト』でデビューした出発点であるという事に思い入れがある所ですね。
 でも、『アニメでなくては駄目だ!』というこだわりでもない限り、安定した感性の持ち主の吉田伸氏が原作を務め、流麗な画力を持つ三好直人氏が描いた漫画版をオススメしておく所です。
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