ロマンシング・サガ3のサブキャラの一人ですね。
その筈ですが、事件を起こした後にこの台詞を言わせてしまうというプログラムミスにより、ルカやカルラやユンナと共にゲームキャラの悪党として(主に悪い意味で)歴史に名を残す事となりました。
そんな彼ですが、生み出した利益というものはあったと私は考えます。
それは次に挙げるRPGツクール性の作品です。
[ノルンの伝承─犇めくチカラ─]
グラフィック素材の使い方の旨さ、派手な戦闘アニメ、武器一つ一つに独自のアニメーションを設ける拘りっぷり、技と魔法の熟練度システム、ボスがSFC期の旧スクウェア製のRPGのように派手に倒れる演出を仕込む等という、バトルが楽しくなる要素てんこ盛りの名作です。
それだけでなくストーリーも作り込まれていて、人間と魔族の戦いに別世界の住人が絡むという凝ったものになっており、こちらも見所です。
……といったように名作だったのですが、残念ながら現在ネット上でダウンロードが出来なくなっています。
[ふしぎの城のヘレン]
オリジナル戦闘システムを採用しており、敵味方の行動が次に何をするのかが確認出来る仕様になっていて、それにより戦略を考えるのが楽しい作品です。
そして、経験値が普通のRPGとは仕様が異なり、敵を倒して溜めたそれをアイテムに振り分けて鍛えていく事で戦力を強化する仕組みなのも面白いです。
加えて、何といっても戦闘で主人公も敵もガンガンアニメーションするのが爽快の一言に尽きます。
これは意見が分かれるかも知れませんが、登場人物がラスボス含めて何かしらの信念を持っていて根っからの悪人はいなくて生き生きとしているのも個人的にポイントですね。
これらの作品に共通するのは、町長キャラに例のキドラント町長の迷台詞の『私が町長です』と言わせている所ですね。そしてこれらでは正しい使い方がされています(笑)。
この事だけで、これらの作品完成に至るまでにキドラント町長が反面教師になり、欠かす事が出来なかったかと言えば、それは言い過ぎになるでしょう。
しかし、あの事態を不服に思った人達が、自分がより良いゲームを作ろうという意識を持つに到った経緯は少なからずあるのではと思います。
当のロマサガ3自体も改造が盛んな事から、キドラント町長がある意味で(結果的に)+に影響した可能性も考えられるのではないでしょうか?
(この改造ロマサガ3は賛否両論あるようですが)