雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【良心図鑑】龍亞

[登場作品]
遊戯王5D's

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 天才デュエリストの龍可の双子の兄で、後に(かなり最後の方で)シグナーの一人になる存在ですね。

 彼はデュエリストとしての腕も、メンタル面も小さな子供らしく未熟でした。しかし、チーム5D'sの面々には無くてはならない存在であった事には疑いの余地はないでしょう。
 彼はメンバーの中でも、とても純粋で直情的な性格をしているのですよね。これは、他の一癖もふた癖もある5D'sのメンバーにはない『取り得』といっていいでしょう。

 私としては、彼のお陰で5D's自体に入り込みやすくなったという記憶が真新しいのですよね。
 それまでかなりハードボイルドでゆとりのある描写の少ない重苦しい雰囲気で続いていた5D'sでしたが、彼が無邪気に明るくデュエルする描写によって、それが一気に解消されて、その後も見やすくなったという訳です。
 つまり、多少大げさな言い方になるかも知れませんが、彼の存在抜きには5D'sはアニメ遊戯王の最高傑作にはならなかったと言っても過言ではないのではないでしょうか。
 そのように、彼は極めて重要な役割だからこそ……小野監督は彼をとことん冷遇したのでしょうね。
 劇中では不遇な目に多く遭い、現実では何かと人気の総帥の踏み台になった事で彼のファンに馬鹿にされるように仕向けるという徹底っぷりです。
 そうした事で彼の価値の分かる人に、徹底的に火を付けさせるのが監督の狙いだったのでしょう。

 それが実った一つの形が、また話題に挙げて何ですが、『どうしてこうなった? 異伝編』(ハーメルン小説)でしょう。
 この作品でチートなオリ主によって原作キャラが原作よりも強化されて鍛え上げられる展開が定番となったのは、とんぱ氏が龍亞を見て『原作キャラを原作より強くしたい』という願望を膨れ上がらせていったからでしょう。
 残念ながら、この作品が取り扱う作品は所謂『オーラ系』のものに限られている傾向なので、そういった概念がなくしかも直接肉弾戦をしないカードゲーム作品である5D'sには主人公が転生するのは難しいと思われますが。第一デュエル描写等という高等なものは専門家でないと出来ないような代物ですから。