サイコパスの人達は、自分なりのやり方を確立しているが為に他の人の意見を聞き入れる事は少ないです(でありながら聞き入れるフリは大得意なので注意が必要です)。
なので、サイコパスの人達に変わる事を望むのは愚の骨頂と言え、代わりに周りの人達が変わっていかなければならなくなります。
この、本来成長すべき人の代わりに、成長の必要がない人が更なる成長を促される様が、『第三次スーパーロボット大戦』のスーパーガンダムの裏技的仕様に似ているという事です。サイコガンダムという類似品に注意が必要です。しかも同じ原作に登場しているから更にややこしいですね。
この作品のスーパーガンダムはガンダムMK-IIとGディフェンサーをフィールド上で合体させて作り出しますが、原作と違ってそれぞれの機体にパイロットが搭乗する事になります。
そして、この作品では一般のRPGとは違い、敵に経験値が固定されているのではなく、こちらのレベルと敵のレベルの差によって経験値が算出されます。加えて、レベルが一上がるのに必要な経験値は常に500で固定されています(作品により特性『天才』持ちのパイロットは400で済みます)。
それで、スーパーガンダムで敵を倒した場合はガンダムMK-IIに搭乗させたパイロットを基準にして経験値が算出されます。
つまり、ガンダムMK-IIにレベルの低いパイロットを、Gディフェンサーに高レベルのパイロットを乗せていれば、本来は既に高レベル故に普通に敵を倒しても歯くそ程しか入って来ないパイロットに大量の経験値が入り、その高レベルのパイロットを信じられない程のレベルまで上げる事が出来るという裏技がありました。
例を挙げるとこういう事ですね。あくまで例なので、実際の経験値算出計算とは違う事を先にお詫びしておきます。
[普通に高レベルのパイロットが敵を倒した場合]
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アムロLv50 経験値10
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[対して、スーパーガンダムを駆使しての経験値入手時]
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カツLv10 経験値3000
アムロLv50 経験値3000
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という事が出来た訳ですね。さすがに強力過ぎる裏技であったが為に、後の作品ではパイロット毎のレベルによりそれぞれの計算式上で経験値が加算されるようになりましたが。
話をサイコパス絡みに戻しましょう。つまり、サイコパスと関わる事になれば、成長すべきはサイコパスの人であっても、実際に成長を要求されるのは健全な人という事になり、丁度健全な人はスーパーガンダムのようなレベルアップを強制的にさせられる事となるのです。
成長する必要の無い生き物が更なる成長を求められる。これが進化と言うものなのでしょう。生物の進化は外敵の存在や周りの環境に適応する為に必要となって来るからです。
つまり、サイコパスの人の性質は人間以外の生物で言えば『外敵』の役割そのものと考える事が出来るでしょう。言うなれば内に存在するが為に『内敵』とでも表現すべきでしょうか。
これは望ましくない傾向なのですが、同時に人間の多大な進化もそれにより促されて来た事も忘れてはいけないのではないでしょうか。
しかし、この事が人間には常に不幸が付き纏い、世の中が理不尽な仕組みになっている事も事実ですね。
(余談ですが、私はスーパロボット大戦αのスーパーガンダムが好きでしたね。出撃枠が一機で済む、機体性能が中堅クラスなのに強化パーツスロットが4つ、更にリアルロボットなのに二人乗りと良い事ずくめでしたから)