はい、これにて私も歴史に名を残したというレベルの大作である『鬼滅の刃』のアニメを観始めるに至ったという訳ですね。
そして、これはそれだけの偉業を成し遂げたのも納得がいくだろうという感じが出だしから味わう事となりました。
まず、演出が非常に臨場感がありますね。スタッフはジブリ作品張りになるような心掛けを『何か』行っているのでしょう。勿論、それは企業秘密でしょうから教えて貰えないでしょうけど。
そして、敵である『鬼』の概念が炭次郎の家族が惨殺されるというショッキングな出たしから、否応にも身の毛のよだつ脅威である事をまざまざと感じさせる秀逸な表現なのですよね。
これで、敵が恐ろしい存在である事が伝わり、鬼に立ち向かう意味合いがとても分かりやすくなっているというものです。
創作物の中には敵の脅威が身近に感じられなくて敵と戦う展開に感情移入出来なくなっている作品も少なくないので、この鬼滅の刃のような表現は貴重ですね。
逆に、遊戯王5D'sのWRGP編からイリアステル編のように敵の信念もねっちりと描いているという表現もあり、そういう表現が私に大きな影響も与えたのも事実ですが。
この鬼滅の刃は、そこはかとなく5D'sからダークシグナー編の成分を切り抜いたような作風に、現時点で私は感じますね。
そして、この作品の鬼の特徴を聞いて、『傷口から鬼の血を流しこまれて新たな鬼になる』というのが、鬼がマインドコントロールの擬人化に思えた次第です。
マインドコントロールとは、人の精神に欠損を生み出し、そこに掛ける人が意図した価値観を『あくまで自分の意思で決定したかのように』植えつけるというものです。
それが、この作品の鬼が吸血鬼のようでありながら、それとは違う傷口に流し込むという所にマインドコントロールと同じものを感じたという事ですね。
マインドコントロールの擬人化と言えば、以前私がこのブログで触れた、漫画版遊戯王ARC-VのラスボスであるG・O・Dに通じるものがあるのですよね。
なので、同じマインドコントロールの擬人化として、G・O・Dとはどういう相違点を生み出しながら描かれていったのかが、私の注目する所です。
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【今回目の入った絵】
鬼滅の刃にも仙狐さんの時と同様にこのコーナーを設けようと思いますので、よろしければお付き合い下さい。
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画像は一枚絵だけで分かりづらいかも知れませんが、このアニメは絵の表現だけでも臨場感のある仕様となっています。
作業所の職員さんは鬼滅の刃を観て『アニメってのめり込みやすいものだね』と言っていましたが、このアニメはその中でも別格だと私は感じる所です。
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屋内や食事シーンだけでも、妙に雰囲気が出ていると感じてしまいました。
このアニメのスタッフがどういう経緯で設立したのか非常に気になる所ですね。
はっきり言って、類まれなる才能を持った人の集まりだと思いますから。
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今回、この富岡義勇が格好良かったと身に染みる回でしたね。
炭次郎を奮起させる為に敢えて苦言を言ったり、危機的状況を的確に把握してクレバーに対処したりと。
この回は義勇が格好良かった訳ですが、今後マイフェイバレットとなる柱は一体誰になるのか見届けたい所ですね。