雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】反面教師は創作ブロック

 まず遊戯王四作目は製作者の感性が極めて歪だった事により迷作となりました(一方でそれ故にカルト的人気もありますが)。
 それだけなら問題は収まったのですが、そうはいきませんでした。その理由は以下のものです。

●クリエイターの方々は四作目を積極的に反面教師にするどころか、問題点を習ったり、四作目にもないような新たな問題点も導入しているような作品が多く見られるようになった。
●その代表とも言えるのが五作目。

 故に、この先の作品は『ワザと』反面教師を目指した物が増えていく事が予想されますので、これからは反面教師にするという行為は具体的に何をしていくのか知らないといけないと私は考えます。
 なので、ここからはその方法を挙げていきます。

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 まず、反面教師にするという行為の行われた過去の作品を一例に出しましょう。
ガン×ソード』のヒロイン、ウェンディ・ギャレットは『神無月の巫女』の名目上の主人公、来栖川姫子を反面教師にしていると思われます。

 まず、姫子の特徴の内訳です。
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●ロボットの出る作品に登場する普通の女の子。
●バトルにはほとんど絡まない。
●それに加えて極端にメンタルが弱く、他人に依存癖が強い(主に千歌音)。
●真の主人公、姫宮千歌音を偉大に見せる為の引き立て役。
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 それに対して、ウェンディの内訳。
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●ロボットの出る作品に登場する普通の女の子。
●バトルにはほとんど絡まない。
●ただし、芯の強い性格で自発的な言動を良くする。
●それにより時に周りの人の励みにもなったりする。
●髪は下ろした方が可愛い。
●ただし、そのお下げを貫き通して、ラストの大人の姿でもお下げ
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 このように、反面教師にする手法とは、対象の有益な情報を切り抜き、マイナスな要素を切り離し、そして自分の用意した持ち味を付加していくのが最適だと私は考えます。

 例えるなら、自分で好みのパーツを揃えてカスタマイズしていく玩具ブロックのオリジナル作品製作に似ているのではないでしょうか?
 私は昔、ダイヤブロックには夢中になりましたね。自分好みにパーツを組み立てて、自分だけの建物や大型の乗り物を創り上げるのは楽しかったです。
(現状で継続しているレゴは、見た限りダイヤのように汎用性がなさそうに見えて不安なのですね)

 ちなみに姫子の組み替えだろうウェンディも、目を見張る要素は多くも、劇中では絵的には華々しい活躍が出来ませんでした。
 しかし、その事は谷口悟朗監督が意図してやった事でしょう。それはウェンディを他の作家に更に組み替えさせたらどうなるかを見たかったからだと思われます。

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 それにより、大量のウェンディのオマージュキャラが創られた訳ですが、その中でも谷口監督本人が一番気に入っただろう、ルル・アージェスを例に挙げます。
(監督の次回作の主人公のこの人の名前の由来になっていそうです)

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●ロボットの出る作品に登場する、予知能力等を持ちつつも普通の女の子。
●故にパイロットにはならない。
●ただし、途中でキャプテン(艦長)になって戦闘でも活躍するようになる。
●ウェンディがやりそうでやらなかった、途中でショートヘアになるのを実行
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 次に今私が練っている、プロットのようなものに触れておきます。
 組み替え前は同じく神無月の巫女から、劇中一番のゲスといえるイズミの内訳です。

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●嫉妬深い。
●その鬱憤を晴らす為には手段を選ばない。
●建設的行為はしない。
●主人公が弱っている時でも情け無用で容赦しない、真っ当なライバルキャラならやらない事をする。
●それだけの事をしておいて、いい奴扱いになる。報いを受けない。
●良く言えば統率力がある。
●オロチ衆にならなかったのでロボットには乗らない。
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 それを私の今の構想の組み替えだと、こうしてあります。
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●嫉妬深い。
●だが、それ以上に責任感がある。
●それに加えて統率力がある為に味方になってから頼れるリーダー的存在になる。
●策を講するタイプだが卑劣な事はしない。
●原作に登場しないオロチ八の首となり、パイロットとなる。
●戦闘後改心して味方になる。
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 というものを構想しております。

 このように組み替え式の反面教師の手法は、真っ黒なイズミでさえも活用出来るある意味『優れもの』なのです。
 それは、どんな悪者でも、その者を構成する全ての要素が『悪』になどなり得ないからでしょうね。それは『絶対悪』として創られた『魔人探偵脳噛ネウロ』のラスボスのシックスとて例外ではないでしょう。

 しかし……。この手法って、正に『遺伝子組み替え』に似ているのですよね。
 この技術に産み出された食品による死亡例もある位ですから、極めて自然に反した危険な手法に似通う訳です。

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(画像は遺伝子操作で強さと引き換えに純粋な心を失った方々です)

 藤子・F・不二夫氏もドラえもんの登場人物には長所短所を設けたのですから、自然である事は大切なのです。

 でも……。自然が一番だという綺麗事を私は言う気にはなれませんね。
 確かにイズミには共感出来る要素は確かにあったものの、やった事は卑劣な行為ばかりでしたから。それなら、組み替えられた人工物でも建設的な行為をする人物の方がありがたいというものでしょう。

 それに藤子作品を例に挙げても、今私はドラえもんよりもキテレツ大百科の方に魅力を感じる訳でもありますし。
 いじめや毒親やバッドエンド等が割りと多いドラえもんよりも、それらが廃されていてオブラートに包まれていて安心して見られる大百科の方が今では好きですね。キテレツ斎様の発明品がひみつ道具よりも自由度が低くてもですね。
 少し嫌らしい話になりますが、女性キャラの肉付きがドラえもんよりも良いから、みよちゃんやキテレツママが毎年夏服姿になるのも楽しみの一つでしたね。
 組み替えの話から逸れますが、当時のテレビ局の人はそれを分かっていたのではないでしょうか。ドラえもんは休日が近付き余力が生まれる金曜日に放送され、大百科は鬱になる日曜日の夜に放送されたのも、それぞれの作品の特性に合わせての事でしょう。