【雑記】ヘカーティア・ラピスラズリ、その意味
東方紺珠伝に登場するEXボスですね。タイトルは彼女が三つの体を持つ能力という事で三つの形態を持つゲッターロボからあやかって名付けました。
そして、彼女の特性の極め付きとでも言うべきものは他でもない『考察で東方キャラ最強と目されている』事に尽きるでしょう。
原作ゲームの一ボスキャラの一人である彼女にそのような大層な設定が籠められた理由を考察してここに記述しておこうと思う次第という訳ですね。
それも、やはり怒首領欲が絡んでいるだろうという事になるのですよね。
まず、この存在はZUN氏に『ガン×ソードのヒロインのウェンディ・ギャレットをメンタル面だけでなく戦闘面でも最強クラスにしたようなヒーローを作らせる』という事を要求したのでしょう。
その答えとしてZUN氏が作らされたキャラが『綿月依姫』という事のようですね。
しかし、ZUN氏は怒首領欲の要望に完全に答える事はしなかったという事ですね。それが彼女が儚月抄にて敵として登場するという構図になっているという訳です。
故に、主人公しかヒーローとして認めない怒首領欲は憤慨したという事でしょう。そこで次にこの存在が指示した事がこれだったというものですね。
『依姫よりも強い主人公を設けさせる』
この辺りは英雄が邪魔者になったから今度は討伐の対象にするという創作物や歴史上での傲慢で身勝手な上層部そのもののやり口という事になるでしょうね。
これに、私が協力させられていたという訳ですね。
私な自身の小説『MOONDREAMER』にて主人公の黒銀勇美が依姫の元で育って成長していくという物語を作りました。
そして、彼女が一通り幻想郷の住人と戦った次の章として紺珠伝を小説に落とし込んだ章を作るに至った訳ですね。
そうなれば、勇美がヘカーティアを倒す事になるでしょう。それも、ゲームできっかり倒せる存在ですから、依姫と違って倒す事になる展開が妥当になるというものでして。
こうする事で、怒首領欲の要望通りになるという寸法のようでしたね。
『ヘカーティアは依姫よりも強い。そしてそのヘカーティアを倒した勇美は最強』
このようなルークこと上城龍久のような理論を怒首領欲は確立しようとしたのでしょう。
彼の場合は劇中で唯一の黒星無しのキャラなので、姉に遊我が勝った、そして自分は遊我よりも強いから最強という理論が説得力得てしまっているのが問題という事ですね。
それに対しての異分子を二つ程。
まずZUN氏が用意したヘカーティアを倒せるというのは稀神サグメの能力が関わったからというのがある訳ですね。
彼女が物事に言及すると、それが想定されていた展開と逆の方向に進むという能力との事でして。
故に、サグメが純狐やヘカーティア達に対する自機がどうなるかという話に介入した事で運命が変わって自機が勝つという展開になったというものですね。
次に、やはり勇美は劇中の時点では依姫よりも実力は低いと私が想定している事を言及しておきましょう。
勇美は紺珠伝の小説化の章に入る前での依姫との勝負に関して。彼女は自分に有利な条件下での決闘で何とか依姫に引き分ける事が出来たのです。
そして、依姫はこれだけの強さでありながら才能と努力を兼ねた人であるからまだ成長段階だというのが私の見解になっている訳ですね。
つまり、勇美が依姫以上の実力になるには生半可な事では成し得ないという事です。
ここまで話せば、怒首領欲が想定したヘカーティアの役割はこうして成り立たなくなった事が分かるというものでしょう。
しかし、そもそもがMOONDREAMERがアニメ化の話が頓挫した時点で怒首領欲はこの小説に興味無くなってしまっているという事でしょうけどね。