雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【雑記】着痩せ解消の更なる進展

【雑記】着痩せ解消の更なる進展
 今朝、朝クロームブックに向き合ったら妙に呼吸が楽に感じたのがまずですね。お腹周りが楽になっていると昨日から感じていたのですが、それが今日顕著に現れたという事です。
 それによって思いました。『これならば作業所に通う日でも4000字書けるのでは?』と。
 これは、小説家が一日に最低これ位は書かないといけないとされている量なのですよね。
 それを、見事に今日私は作業所に通いつつこなす事が出来たというものですね。なので、その全てを下記の枠内に記しておきます。
 しかも今日は朝は1000字しか書いておらず、昼食も昼休みの時に買いに行き、そして雨という結構最悪な条件であったにも関わらずに出来たという事です。
 なので、『晴れた日に』『朝2000字書いて』『昼食の準備をして出掛ければ』かなり楽勝にこなせるだろうという事ですね。
 このコンディションはこれ以外にも色々に使えそうなので、色々試してみようと思います。
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 そう間髪入れずに彼女はそう言うと、一気にその足を踏み込んだのである。
 その動きは実に俊敏で無駄の無い仕様となっていたのであった。それを見ながらアイは瞬時に思う。
(さすがは、ここは人工の魔物という事なのじゃろうな?)
 それ故に機能的に無駄が無く作られているのであって、自然の成り立ちで形成される生き物ではどうしても完全な機能性ではなく無駄も出て来てしまう所なのであるが、この魔物にはそれが全く無かったという事なのであった。
 それでいながらこの魔物は『魔物』としての命ある者である為に自分で考えて行動する事が出来るという事なのでもある訳だ。
 つまり、それらが示す所はこの一点のみなのである。
(この者は生き物の利点と人工物の利点を掛け合わせているという事になるかの?)
 そう、選りすぐりの良い所取りという何とも神に反した贅沢な仕様となっているという事なのであった。
 無論、その理論に辿り着けばここから先は油断など出来ない所であろう。
 例え、これが今まで通りに『魔物に勝ってもらう』という戦いであっても、である。
 それは、このような隙きの無い存在であるからだ。なので油断などしたら呆気なく負けてしまうだろう。
 それでは魔物の為にもならないだろう。そう拍子抜けの勝ち方でスカウトされても今後の皇国での仕事に於いてよろしい結果には結びつかないだろう。
 そして、何より勝ってもらうにしてもみっともない戦いというものをアイ自身がしたくないというのもあったのであり。
 即ち、ここで自分に抜かりがあればお互いに得が無いという有様に至ってしまうのに他ならないという事なのであった。
 故に、ここでアイは改めて気を引き締めて行く事にしたのである。
(ここは勝負パンツでも穿いておけば良かったかのう?)
 しかしやはりアイ節な考えとなるのであった。巫女装束であるが為に普段からノーパンなのに、パンツの事という見当違いな事を考えてしまうという辺りやはり9歳の肉体のしがらみからは逃れる事が出来なかったようである。
 幸い、これはアイの脳内台詞に留まってくれたようで、この言葉を誰かが聞いているという事が断じて無かったという所にあるのである。
 なので、アイはここで目の前の洗練された強敵に対して意識を向け直すのであった。
 そして、意識を向ければその踏み込みによって相手は手の変型した薙刀を前方に構えながら飛び掛かって来ていたのだ。
(もらった!)
 そうキメラドールは思ったのである。今の自分の踏み込みならば相手にまず一発お見舞いする事が出来た、そう確信したのであった。
 後は手応えを感じ取れば完了であろう。そう思いながらキメラドールは自身のアイセンサーの中に相手を取り入れる。
 これで先手を打った事が確認出来ればそれでいい……その筈であったのであるが。
『……!!』
 その瞬間にキメラドールは驚愕に至ったのである。
 その事が意味する所、それは今の自分の攻撃が相手に届いていない事に他ならないというものであろう。
 それだけで彼女の思考AIを揺るがすには十分なのであった。だが、世の中というものはそう甘くはないようなのであった。
『……そ、そんな手で!?』
「悪いのう……♪」
 そう相手のアイはにんまりと笑みを浮かべながら余裕を以てそう返したのである。
 そして、彼女は一体どうしたのかというと、答えはこれであった。
『まさか『金槌では無くなっている』とはな!』
「ご名答じゃ♪」
 そのようなやり取りをした事が示すように、アイの手に握られていたのは先程までの金槌では無かったのである。
 では、何が彼女の手にはあったのであろうか? それは、爪の形をした金具、端的に言うと『釘抜き』であったのである。
 それによって薙刀の一撃をものの見事に受け止めていたのであった。
『陛下も武器の形状変化をさせたという事なんですね?』
「そういう事じゃ……ふんっ!」
 そうアイが一声掛けると、そのまま敵の攻撃の力を乗せたまま放り投げるに至ったのである。
『くっ! カウンターや合氣の要領か!?』
「ご名答じゃのう♪」
 そのやり取りをした後、すぐにキメラドールは投げ飛ばされてしまったのである。
 だが、彼女としてもそのままただ地面へと倒れ伏す事は無かったのである。
 咄嗟に、足にあるブーストを使って彼女は体勢を整えたのであった。
 ジェット噴射によってキメラドールが地面へと向かう力に抗ってスピードが軽減されていき、そのまま彼女は着地したのである。
 その後は両者とも距離を取り、そのまま無言で向き合っていた。
「……」
『……』
 そして暫し、静寂の時間が辺りの空間を支配していたのである。
 その時間がいつまでも続くかと思われる程に神妙な空気がそこには存在していたのだ。
 しかし、そのような状態がずっと続く訳にもいかないだろう。なのでこの静寂を破る必要があったのである。
 それを最初に行ったのはキメラドールの方からであった。
『こうもお互い油断ならないようですね』
「そのようじゃの♪」
 そう言い合って互いに次の出方を伺い合う所であるが、ここで先に動いたのは言い出しっぺのキメラドールのようであった。
『私は伊達に人工の魔物はやっていませんからね。これ以外にも色々と出来るのですよ?』
「ほう?」
 その言葉に興味深げにアイは耳を傾けるのであった。それは楽しみだろうと彼女は思う所である。
 それに対して自分はどう出るか? それは相手の出方次第だと言えよう。
 なので、ここは様子見とする事とするのであった。
 そして、そう言い切ったキメラドールがとうとう動きを見せるに至ったのである。
『では、これはどうですか?』
 そう彼女が言うと、更なる変化が起こったのである。
 ここで、キメラドールの左腕が引っ込んだのであった。
 それはどういう意味であろうかというのは文字通りの事なのであった。彼女の左腕のあった場所に存在する手首が、その中に引っ込んでしまったのである。
 残ったのは空洞になった手首の部分なのであった。その様はまるで筒状になったものと言えよう。
(一体何をする気じゃろうか……?)
 その歪な変化を見ながらアイは思うのであった。それ故に相手の出方というものが読みづらくなっているのである。
 なので、ここは気を引き締めて相手がどう出てもいいように身構えるに他ならなかったという事なのだ。
 その想いを胸に、アイはしっかりとそのいたいけな足で床を踏みしめる所なのであった。
 そして、その奇妙な変化を成したキメラドールはここで行動に移すのであった。
『では、これを喰らいなさい!』
 そう彼女は言うと、その空洞になった部分をアイに向けて見せたのである。
 それだけでは意味の分からない所であろう。だが無論それだけでは終わらなかったのであった。
 突如として、彼女のその筒の部分から『何か』が打ち出されたのである。
 それは相手を爆撃する為の近代兵器、『ミサイル』なのであった。
 そのミサイルがアイ目掛けて突っ込んできたのである。
「そう来たか!」
 そう言うアイであったが、その様には余り取り乱さずに対処を行うのであった。
 その落ち着きようは、伊達に一皇国の皇帝を務めてはいないという所であろう。
 その最中にも差し迫るミサイル。だがこれにアイの態度は実に落ち着いたものとなっていた。
「では、またこうするまでじゃ!」
 そう言うとアイはその手に力を籠めたのである。そして、次の瞬間。
 そのアイの手に持つ釘抜きの形状が変化したのであった。それと同時に次にはこのような事が起こっていたのである。
 それは、先程飛び掛かって来たミサイルが小爆発と破片をまき散らして崩壊してしまっていたのである。
 ──即ち、ミサイルはこの今の瞬間に迎撃されてしまったという事なのであった。
『んんっ!?』
 当然キメラドールはその瞬間に驚愕してしまうのであった。相手の意表を突いて繰り出した渾身のミサイル兵器が、こうもあっさりと撃ち落されてしまうとは思っても見なかった事であろう。
 では、その絡繰りは一体何であったのかを明かして行こう。
『まさか、バットとは!?』
「そういう事じゃ♪」
 そうアイは得意気に言った通り、彼女の手には釘抜きの形状から変化したバットが握られていたのである。
 それも、無数のトゲが付いている、さながらに鬼の金棒のような強烈な外観を持つような代物であったのだ。
 それを、外見年齢9歳の幼女が振り回したのだからそのギャップは凄まじい事となっていたのである。
『その体でそんな代物を振り回せるとはですね?』
「それは色々な理由があってでのう……」
 その事は彼女は一言では説明が難しいと思う所なのであった。
 まず、彼女が神に仕える身であるという事だ。これによって彼女は神力を行使する事が出来るようになっており、その為に単純な膂力以外からの力を発揮する事が出来るというのが一つであり。
 次に、肉体が9歳になっていてもその魂は皇帝のものであるが為に、その幼女の身体として以上の力を発揮する事が出来るというものだ。要は、心の持ちようが実際の強さに反映されるというケースも現実にあるのだからそうおかしくはない話であろう。
 加えて、彼女の持つ神霊機という代物がこれまた特殊だからというのもあるだろう。
 これは、単純に物質で構成される現世の代物とはその性質が大きく異なるという事なのである。
 それによって、実際の物質で作ろうものなら重くてとても使えたものでないような構造であっても、この神霊機による産物ならばそれが可能であるという事なのであった。
 これらの要因が重なって、アイは『幼女の肉体で鬼の金棒を振るう』というその手の者にひどく好まれるような様相の芸当をこなしてしまったという事なのである。
「……という訳じゃな♪」
『奥が深いのですね……』
 キメラドールはそれを聞いて分かったような、分からないような微妙な心境にされてしまうのであった。
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