雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【デウスXマキナのよろず大百科】ナニコレ珍百景とテレビ番組としての責務

ナニコレ珍百景とテレビ番組としての責務]

 この番組はテレビ番組という放送媒体を作る者としての誇りというのを持っているとその放送内容から感じられた次第なのですね。
 それというのは、テレビ番組という放送媒体では小説・漫画・ゲームとは違って『ユーザーを拘束する』という意味合いが強いからですね。
 その三者は自分のペースで触れる事が出来るからですね。ゲームにしても最近のそれには大概がセーブ機能があって切り上げるのが容易になっていますから。
(中にはバイオハザードのようにインクリボンという消耗品を使わないとセーブ出来ないというようなハードゲームもありますが)
 昔のゲームの場合にはセーブ機能が無いものも多いですが、現代でそういうのをプレイする際にレトロフリーク等のようにクイックセーブ機能があるのでそれを使えば快適にプレイ出来るでしょう。
 それらのような事がテレビ放送だと否定される訳ですね。何しろ30分とか1時間という時間を割いてしまうので、その間視聴者をテレビの前に縛り付ける事となるからですね。
 その一つの番組が一塊になっているので『ここまで観たから切り上げる』という事がやりづらく、一気に観てしまわないと扱うのが難しいからですね。
 それ故でしょう。現代だと映像媒体だとYouTubeTikTokのように『手軽に観られる』ものが主流になって長時間を割くテレビ番組は後退気味になっていますので。
 そこで、テレビ番組には一本観たら満足出来て現実生活の足を引っ張らないとか観て良かったと思えるような構図を心掛ける必要があるという事ですね。
 その事を珍百景は見事にこなしていると感じますね。面白い目を惹く珍百景と称された特異な物事が紹介されていって、良い話だとほっこり出来るようなものから現実生活で役に立つ情報まで揃い踏みですから、一時間観れば『観て良かった』と感じられる構図になっていますので。
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 そういう放送媒体としての責務というのをONE PIECEスタッフも感じていたのでしょうね。
 そして、私もいつか作るべきだと感じていた『ONE PIECE改』に該当する『THE ONE PIECE』が実際に作られる事となりましたので。
 これは無論、原作に追い付かないようにする為にアニメが過剰な時間の掛け方になってしまっていたからであり、それが珍百景の所で書いた放送媒体としての責務に計らずしも反してしまっていたという所からですね。
 これが始動するとアニメの展開を遅くする意味での引き延ばしが必要なくなるのでアニメオリジナルのエピソードもカットされる事になるでしょう。
 私はONE PIECEキャラでは尾田栄一郎先生も悔しがった程のクオリティーを誇る千年竜編のアピスが一番好きであり、これがカットされるのが惜しいと感じる所ですが、原作のテンポを損ねない・テレビ放送として満足出来る作りにする上では致し方ない事ですよね。