雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【デウスXマキナのよろず大百科】上条当麻

上条当麻

[サガ改装店舗]
[お題:コロコロムシに対抗させたいこんな雑魚]
[意味合い:2]

 ロングセラー小説『とある魔術の禁書目録』の主人公ですね。私は作業所の職員さんに借りて読んだ一巻だけの事を基準にして書かせてもらいますね。
 彼はインデックスが定期的に記憶を消されなければならないというプロセスに疑問を抱きそれの解決を目論みますが。
 その際に魔術世界の使いの神裂火織とステイル・マグヌスと意見が合わずに揉める事となります。
 その時の彼の態度が彼等の事情を考慮しないで言いたい放題であったり、あまつさえ事の真相に気付けなかった二人を無能だの下っ端だのと罵るという言葉の暴力のオンパレードを見せる事になります。
 しかし、それだけの事を描写していますが逆説的に神裂・ステイルが正しいという構図にもなっていない訳ですね。
 彼等は彼等で重傷を負ったインデックスを見ながら『あれは神裂がやったんだな』と得意気に言ったり、武士の情けで当麻に斬り掛からないでいながら逆上してガンガンに蹴ったりとかしており、彼等も決して紳士的な存在ではないという展開になっています。
 この辺りは作者の鎌池和馬氏が保守派を嫌うという所にあるのでしょう。
 世間一般では事を穏便に計ろうとする保守派が基本的に評価が高くなるのが面白く無かったのでしょう。そこで神裂・ステイル組を暴力的な保守派と描写して印象を悪くする狙いだったのだろうと考えられます。
 後、同じものを目指していても意見が通じ合うとは限らないという考え。
 これも、自分の発信の形質に合わないようなら同志にはなり得ないという高望みという所にあると思いますね。
 なので、この作品自体が寛容さが望めない仕様となっている事だと見るのが良いだろうと感じます。