雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【未来予知系】FFシリーズの召喚獣の元ネタ色々

 ファイナルファンタジーシリーズの醍醐味と言えるだろう要素の一つが、その三作目から導入された、魔物のような存在を呼び出して色々な事をしてもらうシステムたる『召喚獣』でしょう。
 ちなみに、これはFC版の半熟英雄エッグモンスターがそのコンセプト誕生の元ネタとなったという嘘のような本当の事実があるようです。
 その召喚獣は神話や伝承が元ネタとなっているのですが、伝承にある物には存在しないオリジナルの要素が取り込まれているケースが多々あったりして、このアイデアはどこから来たのだろうかと首を傾げながらプレイした人も多いでしょう。
 その一部の答えを、私なりの見解で以って解き明かして行こうというのがこの記事のコンセプトという訳ですね。
(これまた未来からくすねただろう要素のオンパレードなので、記事の種別をこのような形にさせていただきました)
───────
【シヴァ】
 FFシリーズでは氷の女王としての地位を確立しており、これまた伝承には存在しない概念となっている訳ですね。
 しかし、女王という点でソロモン指輪伝説のシバの女王の要素はあるのですが、氷はどこから来ているのかこれでは分からないでしょう。
 その答えだろうなのが、これですね
f:id:deusxmachina:20210913121908j:plain

 この映画は第一作目に伝えたい事が集約されているでしょう。なので、2はただ続編を作っただけというのが私の見解ですね。
 そして、この作品の主人公の一人の雪の女王エルサが冒険要素の強いファンタジー作品の女王という点でシバの女王と共通するものがあるとFFスタッフが感じ取ってその成分を融合させて氷の女王シヴァを作るに至ったのだと思います。
ラムウ
 雷を操る老人として描かれます。
 そして、その名前すら伝承には存在しないという者なのです。
 まず、雷を操る強敵だったのが、
f:id:deusxmachina:20210913121932j:plain

 この『神(ゴッド)エネル』でしょう。それはもう、絶縁体であるゴムであるルフィでないと勝てなかっただろう事から最強という見解もある位なので。
 そして、名前はこれからでしょうか。
f:id:deusxmachina:20210913121955j:plain

 勇者ライディーンの最強武装である『ゴッドボイス』。これの掛け声が『ゴッド ラムー』なのですよね。
 これらの事から、さながら『神(ゴッド)ラムウ』というコンセプトでラムウは作られたのではないかという事ですね。
 その容姿も、勇者ライディーンのコンセプトとなったアニメに出てくる『ラ・ムーの神』から取られたと思われます。
オーディン
 有名な北欧神話最高神がモチーフです。
 しかし、本来の彼の十八番の武器はランスである『グングニル』であるのに、FFでは『斬鉄剣』なる切れ味抜群の刀を振るって敵陣を殲滅するのに長けた存在となっています。
 北欧神話オーディンの宿敵の一角となったのが、大陸を飲み込む程の大蛇にして毒蛇という厄介極まりない『ヨルムンガンド』ですね。
 そのヨルムンガンドが、
f:id:deusxmachina:20210913122011j:plain

 このMUSASHI-GUN道-(ムサシ ガンどう)と語呂が似ていたというのが事の発端でしょう。
 その主人公のムサシと声優とモンキーパンチ氏という接点の多い、
f:id:deusxmachina:20210913122024j:plain

 このルパン三世の主役の一人の石川五右衛門に行き当たる訳です。
 そして、彼こそ件の斬鉄剣なる刀を所持している人物なのですよね。正にその切れ味も常軌を逸したものとなっています(TV放送を見た人なら、それは一種の妖力である事はご存知でしょう)。
 つまり、ヨルムンガンドMUSASHI-GUN道-に語呂が似ているならば、その宿敵は石川五右衛門と接点を持たさせてしまおうという当時のFFスタッフの遊び心だったように思えますね。
【バハムート】
 原点では宇宙規模のサイズの大魚ですが、FFでは竜として描かれます。
f:id:deusxmachina:20210913122047j:plain

 それを紐解く為にまず、この神撃のバハムートからスポットを当てます。
 そのタイトルの語呂が、
f:id:deusxmachina:20210913122106j:plain

 この進撃の巨人に似ている所なのです。
 そして、この作品は敵の巨人が人間とこれでもかって位に相容れない存在として描かれており、それが大人気に繋がった一因です。
 その構図と非常に似ているのが、
f:id:deusxmachina:20210913122121j:plain

 この鬼滅の刃なのですよね。人気になった経緯といい、元々TOKYO MXでの放送だったのが余りの人気故に民法にまで昇華したという所までそっくりです。
 その鬼滅の刃週刊少年ジャンプの連載漫画であり、この作品レベルに人気を博したバトル漫画は確かに多数あります。
 その中で、主人公が戦闘の最中に服が破けて上半身裸になって戦うというケースが頻出したのが、
f:id:deusxmachina:20210913122134j:plain

 この、ドラゴンボールZ孫悟空と、
f:id:deusxmachina:20210913122146j:plain

 この、北斗の拳ケンシロウの二名が有名な所でしょう。
 そして、ドラゴンボールでは神龍というドラゴンを呼び出して願い事を叶えてもらう為に七つの玉を集めるのが無印時代の冒険モノとして完成度を高めていた要素であり。
 北斗の拳の世界観は、世紀末に核戦争が起こり荒廃した世界での戦いというものになっています。
 それらの要素を掛け合わせて、FFのバハムートは『核融合のブレスを吐くドラゴン』という独自の仕様が盛り込まれたと考えられるという訳です。
───────
【追記】
 アスキーエンターブレインになった関係でスタッフが別物になったが為に多数の問題点を抱えて物議を醸したRPGツクール4ですが。
 この作品の目玉にFFのオマージュ……と堂々と言えないようなパクリに片足を突っ込んだ、召喚獣のアニメーションを戦闘中に流すという演出が魔法で出来る仕様でした。
 その中にあったのが、ラムウが元ネタのように雷を操るのではなく水龍を召喚するというものに差し替えられていました。
 これは、ラムウの記述にある所にゴッドボイスについて書きましたが。
 この武装は、使い手の寿命を縮めるという曰く付きの代物なのですよね。
 そして、今後アニメでも触れられる事となるでしょうが、鬼滅の刃の戦闘手段である『全集中』。
 これも、実は使用者の寿命を縮めるという、呼吸法でありながら肉体を滅ぼしに向かわせるというやるせない事実な訳です。
 そして、その全集中の使い手の一人であり主人公である竃戸炭治郎の攻撃方法の一つに水の龍を作り出して敵に叩き付けるというものがあります。
 これが、ツクール4ラムウの攻撃方法の元ネタと考えられる訳であり、突き詰めて言えばエンターブレインのスタッフはFFが未来の産物の内容を知ってそれをオマージュしている事を知っていただろうという裏付けになるという訳です。
───────
※しかし、この記事やたらと鬼滅の刃が絡んできましたね……。