雷獣ケーキ

東方を中心に二次創作小説やゲームデータを置いたり、思った事を気ままに書いていきます。

【東方頓知記】執筆ツール考察:サクラエディタ

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 このツールを紹介するのは、西行寺幽々子綿月依姫の二人となった。
 前者は無論妖怪桜の『西行妖』と縁があるが故であり。
 後者は、武士道精神の持ち主であり、その理論は桜に準えられるものであるのだ。『儚い』という作品のテーマにも合致するから信憑性はあるというものであろう。
 そんな二人が起用されたものの、少々事情というものがまずかったようで。
「早速だけど、お酒返しなさい」
「さて、このサクラエディタだけどねぇ……」
「話逸らすな!」
 以前に月と幻想郷の勝負の際に幽々子が月の酒を盗んで出し抜くという締めくくりをしたので、ちょっと今この二人を会わせるのは問題があるようであった。
 しかし、幽々子は亡霊という性質もあって、正に掴み所のない存在なのであり、この微妙な空気の中でもツール紹介の程をこなしてしまうのであった。
「このサクラエディタはね、全体的な機能だとちょっと微妙な所よね……」
(駄目ねこれ、お酒の事はこれ以上追求させてくれはしないでしょうね)
 そう依姫は達観の域に達するのであった。この辺り、武士故に『潔さ』というものがあるという所以であろうか。
 そんな変な空気となったこのコーナーでの進行も滞りなく流れていくようである。
 なので、『潔い』依姫は幽々子に追従していく事とした。
「確かに、色々な機能が全体的に今ひとつに出来ているわね」
 そして、その例を挙げていく事とする。
「まず、壁紙が設定出来るけど、その設置の設定命令が足りない感じねぇ」
 幽々子はその詳細を説明していく。
 曰く、壁紙を設定出来るのであるが、一つの画像が連なる表示にしか出来ないのである。
 これが、Meryのように一枚の表示で固定出来ないというもどかしい所なのだ。
 続けて、幽々子は続ける。
「画面の全体表示も無い所も惜しい所ねぇ。これでMeryのように快適には執筆出来ないという感じね」
 このように、全体的に物足りない仕様なのがサクラエディタなのであるが、ここで依姫が助け船(?)を出す事とする。
 その辺り、物事の全体を見る彼女らしいという所であろう。良い所もあれば悪い所もあると一辺倒な認識はしないというのが彼女のモットーなのである。
「でも、文字のチェック機能の高さ、これを目当てで使う意味合いは非常に大きいわね」
 そう言って彼女は説明していく。
 サクラエディタでの文字チェック機能。これに関してかゆい所に手が届くというのである。
「指定した文字列に対して黄色(設定で変更可能)のマーカーを入れる事が出来て、非常に見やすいのよね」
「ええ、それを活用して筆者は自作の小説データを投稿用にあしらう際に活用しているという事よ」
 それを聞いた幽々子は、ピンとこれを締めくくるのに相応しい例えを思い付いた。
「最後の締めを執り行うのが得意という点で、あなたのお姉さんのみたいね♪」
「ええ、豊姫お姉様はここぞという時に頼りになるからね」