【雑記】小並感にはならないようにしたい230412
[遊戯王ゼアル(漫画版)]
プリンセス・コロンの表紙の巻をイメージに選んだのは私の趣味です。漫画オリジナルキャラで一番人気あってアニメと共有のキャラに肉薄する程ですからね。
では、この漫画に就いて解説をして行きましょう。
この漫画にキャッチコピーを付けると、これが一番になるでしょう。
『エクシーズ専門作品の最高傑作』
アニメ版が倫理観のおかしさから数多くの問題を抱えており、カルト的なアニメが好きな人以外にはオススメ出来ない仕様となっているのは有名だった所でしょう。そして、アニメ遊戯王に賛否両論が発生していく事になった先駆けとも言える訳だったのですね。
しかし、この漫画版はそういう事がなく安心して読める良作という事であるのをここに声を大にして言いたい訳です。
漫画版では三好直人氏という美麗な絵描きさんを起用している為、その画力は折り紙付きなのでまずそこからオススメとなる訳ですね。はっきり言うとこの絵に慣れてしまうと他の漫画が読みづらくなる程のちからというものがある訳ですね。
無論、ストーリーの方も吉田伸氏の良識ある感性から信頼出来るものとなっています。
一言で言えば、『優しい厳しさ』というテーマが感じられる所でしょう。ご都合主義ではなく、それでいながら配慮のある描写がなされるので、人生というものを噛み締める事の出来るスルメのような味わいが得られるというものですね。
氏の判断は良い所でしょう。アニメ版で不穏な空気が出てくるというか『本性発揮』される事となるトロン一家編から漫画版は独自の展開となっていき、そこに安心感というものを感じられる事となりますので。
大きく漫画版の展開を分けるとこのような感じになるでしょうか。
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・アニメ展開追従編
・マスコット交戦編
・八雲編
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私はマスコット編が好きだった訳ですね。Mr.ハートランドが作った人工生命体というぶっ飛んだSF要素がありながらもコミカルな作風に仕上がっており、夢の溢れる展開となっていましたので。
その中でも私はサンダー・スパークが特に好きでしたね。少し武士道・騎士道的なスタンスというものがあって、敵ながら好感を持てる人物像となっていましたので。
最後の八雲編から、この漫画は大人向けになっていくでしょう。その辺りが吉田氏の描くテーマが小さい子供には少し早いという感じになっているので。
特に、八雲興司が闇落ちする元凶となった偽八雲優司の非道さは子供には安易に見せられないでしょう。
最近名探偵コナンの『カリスマ社長極秘計画』で偽社長が同じような事をしましたが。
しかし、彼の場合は本物の社長が何を企んでいるか分からない人に気を許してしまったというほんの僅かな非はある事にはある訳なのですが。
この偽八雲弟は、殺人からの成り代わりを本人の意思全く関係なく強行しましたからね。同情の余地というものは全く無い訳です。
そのようにストーリーは終盤少し重くなるものの信頼出来るという事です。では、ここから遊戯王にはそれ以外の必要不可欠な要素である『デュエル』の事に就いて触れましょう。
デュエル構成もストーリー担当の吉田伸氏が自ら行って行く事になっていました。
その為に少々不慣れではあり、シャークVS八雲戦の頃には疲れてしまったのか、通常召喚出来るモンスターがほぼエクシーズモンスターを呼ぶ為の呼び水だけの役割になってしまっているという事になっていましたが。
それでも、違和感なく見ていられるデュエル展開となっていた訳ですね。加えてサンダー・スパーク戦では前作のかの人気デュエル方法のライディング・デュエルのオマージュと言えるようなレースデュエルを、飛車角戦ではデュエルフィールドを将棋盤に見立てたデュエルと言った色々な飽きない試みがなされていて、かつアニメと違ってデュエルそのものの構図を大切にした丁寧な作りのなっていて好感が持てる所でしたね。
そして、自身の能力を過信せずに最終決戦のデュエル構成は彦久保氏に一任してもらったというのも好印象となる所でしょう。自分だけでやりきろうとせずに有能な人に頼るというやり方は見習う所が大きいというものですね。
最後に、漫画版の遊馬は相棒のアストラルと互いに迷いがある中で双方が支え合うという本当に良い絆で結ばれていました。アニメ版も設定ではそうだったのでしょうが、それが有言実行されていたのは漫画版のみと思う所ですね。
その事から、漫画版九十九遊馬は『エクシーズ専門家で最高のヒーロー』だったというのは確実に言える所だと実感するものですね。
※しかし、納豆が嘘と卑怯なデュエルと同等の扱いだったのだけはいただけませんね(笑)。
納豆は良い食べ物ですからね。これの脂肪燃焼効果で私の着痩せ解消に大きく貢献してくれたものですから。