ご存じ、黒の組織のナンバー3の人ね。ラムという異質な存在が出現したからこの数字に収まってしまった人ですね。
でも、決して悪として劣る要素の無い事は多くの日本国民ならば周知の事実ではないでしょうか。
冷酷でありながらクレバーで決断力が良くも悪くも高く人を何の躊躇いも無く殺してしまい、おまけに頭が切れるという隙の無い悪役に仕上がっていますね。
そこに加えてアニメでは声優さんの熱演があって人間が本能的に受け付けないような雰囲気が醸し出されるという悪役として望ましい演出になっている訳ですね。
そして、灰原哀のお姉さんである宮野明美さんを殺害しているから憎まれ役としても抜きん出ていると本当に隙の無い存在という事になりますね。
しかし、この作品の悪役=犯人は少しばかり同情の余地があったり、はたまたまるっきり擁護出来ないような身勝手なものであったりする犯行動機がウリですから、彼のように動機などなく存在そのものが悪というのは需要がどこまであるかという事になりますから、頻繁には登場しないのが望ましいという事にもなりますね。
ですが、この作品が国民的になる程に長期間の継続となっていますので、その間に『鬼滅の刃』という作品が出た事がどう影響するか気になる所ですね。
向こうでは鬼になってしまった経緯というものがラスボスの鬼舞辻無惨を含めてきっちり描かれていますから、こちらの黒ずくめにも決着が着く際には結成するに至ってしまった動機というものが出るという可能性もある訳ですね。それでなくても長期間のヴィランであったのだからただ倒すだけでは駄目でしょう。
それに対してケリを着ける必要がある事からも、この『名探偵コナン』はもうこれ以上引き延ばしをしてはいけないと感じますね。それがいつになるかというのが論点である所でしょう。